人生は年齢ではない
70歳になってわかったことがある。
歳と言うのは単なる肉体の推移に過ぎない。
まさに「肉体年齢」という意味である。
しかし、「意識」という視点で人生を見てみると、自分の人生をどう位置づけるかが重要である。これは意識の問題である。
「歳をとる」という捉え方は、実は肉体の推移のことではなく、意識をどこに設定しているかということの問題である。
このテーマが「意識年齢」である。
意識年齢の視点から言えば、「歳をとる」というのは、自分で決めるものということになる。70歳と思えば70歳になり、肉体もその70歳に合わせて老化する。
逆に、肉体年齢が70歳でも30歳と思えば肉体は30歳を保つために機能するということである。
時間の流れで考えてみると、人間の一生など、ほんの瞬きの一瞬である。
何万年、何千年の時間の流れでは、50年も100年もほとんど同じ時間の中に入っている。そこにおいては、年齢の概念など無意味となってくる。
「人生」は考えても考えなくても時間の流れの中にある。
私たちはいつか、この人生を終えなければならないのだ。
何万年、何千年という時間の流れの、ある地点に登場し、役割を演じ、やがて時間の中で消えていく。
この悠久の時の流れを前提とすると、人生の時間やそこで展開されるドラマなど大した意味を持たない。
2023.9.27(水)
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