見出し画像

部員ブログ#28「信州大学全学サッカー部という場所」松本哲佳

今回ブログを書かせていただきます、2年の松本哲佳です。
昨年に続きこのブログを書くことができて嬉しく思います。
ぜひ最後まで読んでくださるとうれしいです。


いきなりですが、「なぜ、部活を続けるのか?」この問いかけをされた時、私はいつも考え込んでしまいます。私はサッカー部に所属していますが、少し特異な立場にあります。というのも、私はプレイヤーではなく、審判員として部に所属しているからです。週末になると、部活とは違う試合に派遣されることが多く、部とは別行動になることがほとんどです。それでも、私はこのサッカー部に所属し続けています。早く出て行けと言われてしまえばそれまでですが、それには自分なりに明確な理由があると感じています。それは「仲間の存在」です。


審判員としての時間は、基本的には孤独です。試合中は、公正な判断を求められ、選手たちとはある程度の距離を保たなければなりません。自分のジャッジ一つで試合の流れを左右することもあり、その責任とは常に隣り合わせです。さらに先にも言ったように、基本的に審判活動は部とは別の個人行動なので、好きでやっているとはいえ精神的にきついと感じることはしばしばあります。このような中で、信州大学全学サッカー部というコミュニティが私にとって大きな支えとなっています。


週末に試合がある日は、部員たちは一緒に試合を行いますが、私は別のフィールドで審判をしています。それに加え今年から長野キャンパスに移動したこともあり、松本での活動へ参加することも大きく減りました。それらの理由から、練習や試合に参加する機会は限られています。だからこそ練習に参加した時の仲間たちとの会話や、一緒にグランドを走り、汗を流す時間は私にとって何よりも貴重なものとなっています。審判という性格上、試合中は中立の立場でいる必要がありますが、部活動においての自分は一人の仲間としてその場に居られているように感じています。


そして何よりも、私が審判であることを理解し、その活動を尊重していただいていることが私にとって大きなことだと思います。自分のわがままを貫いてしまっている部分が大半であるのにも関わらず、居場所を作ってくれている。そんな環境に感謝以上の言葉が見つかりません。その上、「ありがとう、助かったよ」という一言をかけてくれることがあります。その一言がどれだけ私を励まし、支えてくれているか計り知れません。そうした瞬間に、私はこの部に所属していて良かったと心から感じます。


部員たちとのコミュニケーションを通じて、審判としての自分を客観的に見つめ直す機会も増えました。彼らの視点から見ると、私の判断がどのように受け止められているのかを知ることができ、その後の活動に活かすことができます。自分のレベルアップにも繋げられるこれ以上の環境は存在しないと思いますし、そんな仲間に囲まれている自分は幸せ者だと思います。


正直な話、部活動を続けることには、時には迷いもあります。特に、試合で厳しい批判を受けた時や、自分の判断が誤っていたと感じた時は、その重圧から逃れたくなることもあります。しかし、そうした時にこそ、部員たちの支えが私を救ってくれるのです。彼らは私を仲間として、そして信頼のおける審判員として受け入れてくれているのではと思っています(自意識過剰かもしれませんが...)。その信頼に応えるためにも、そしてこのチームをさらに強くするためにも私はこの部で活動を続けていきたいと思っています。


最後に、サッカー部の一員としての自分を振り返ると、審判員としての活動以上に、改めて仲間とのつながりが私にとっての原動力であることを強く感じます。審判員としての役割は時に孤独ですが、部員たちと過ごす時間が私にとっての「ホーム」なのです。そんな温かさがあるからこそ、私はこれからもサッカー部の一員として、そして審判員としての道を歩み続けることができるのだと信じています。


今年度も多くのスポンサー様に支えられて今日活動ができていることを心から感謝申し上げます。今後とも本サッカー部の活動へのご支援宜しくお願い致します。


信州大学全学サッカー部 教育学部2年 松本哲佳

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?