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部員ブログ#37「食らいつく」野村美嘉

はじめまして。今回のブログを担当する、一年マネージャーの野村美嘉と申します。好きな季節は夏、好きな果物はメロン、好きな世界遺産はナスカの地上絵です。
しがない大学生による、しがないブログとなりますが、どうかご容赦ください。
私が普段感じていることを何気なく書いてみようと思います。

まず、おこがましいのは承知の上ですが、

信大サッカー部の部員たちは全員かっこいい。

ということを言わせてください。大抵の大学生は遊び呆けて生活リズムを崩した、怠惰な生活を送るものです。ですが部員たちは、わざわざこの道を選んで奮闘しています。選手たちは朝早く起きて練習に行き、自主的にトレーニングをこなし、体調を管理し、学問やバイトとの両立をさせています。マネージャーはそれぞれが自分の役割を見つけて、部の運営,補助に尽力しています。かっこいい。すごい。誰にでもできることではないと思います。

少し選手にフォーカスしてみます。今の大学生は青春時代をコロナ禍に奪われ、誰もが悔しい思いを味わった年代です。特にスポーツに励んだ人たちは、大きな挫折を経験してきたのではないかと思います。どんなに嫌気が差したでしょうか。サッカーをやめる選択が頭をよぎったかもしれません。コロナとは関係なくても、その人にとってつらい時期は必ずどこかであったはずです。各人が今、どのような思いを持って続けているかはわからないけれど、そんな時期を乗り越えてなおサッカーを続けているという事実は、間違いなくここにあります。継続は何より難しく、そして何より価値のあることだと私は思います。自分を貫いてきたその覚悟に、強さに、人として心から尊敬します。

そして、その自分軸となるような強さを私は持っていないのだと、選手たちを見ていて痛感します。

私には多分、人並み以上にできることなんて一つもありません。だから、サッカーに熱中する選手たちを羨ましく思うことがあります。選手たちと自分との人生経験の差のようなものを感じて、落ち込むことさえあります。しかし最近は徐々に、こんな私だからこそ、サッカー部に入ってよかったと考えられるようになりました。ここでは自分の経験の範疇を超えた、感動や感情、視点や考え方に出会えるからです。人はいくらもがいても、自分という枠から出られません。そのため多くの人と関わり、多くの人生に触れてみることで、自身の人生観の幅を広げていくことが必要だと私は考えます。凡人の私には特に必要です。上手く言い表せませんが、疑似的に自分以外の人生を生きてみて(傍で感じてみて)、そこから得られるものを自分の人生にも投影出来たらいいなと思うのです。信大サッカー部は多種多様な人々が集まっているので、そんな生き方を可能にさせてくれます。

自分の枠から出られない。これはマネージャーの仕事をする中でもひしひしと感じます。私は私だから、選手たちの苦しみや痛みを完全に理解することも、代わってあげることもできません。外から支える役目です。それでは、「支える」って一体何なのでしょうか。先輩マネージャーを観察していて気が付いたことがあります。それは、「支える」とは「想像する」に近いものだということです。先輩方は第一に、選手のことをよく見ています。選手が上着を脱ぐ瞬間、怪我をしてアイシングを要する瞬間、ボールが転がってきた瞬間、その一瞬一瞬を絶対に見逃しません。次に、目に入ったことに対処すべく行動に移る、その一歩目がとてつもなく早いです。それは「想像する」力があるからだと考えます。誰よりも選手を思いやり、今どう行動すればより良いプレー環境をつくれるか、絶えず想像し続けているのです。まだまだひよっこの私ですが、そんな先輩マネージャーの背中を追い、少しずつでも「支える」方法を模索できればと思います。

かなり書き散らしてしまいましたが、なんとかまとめます。

自分の枠からは絶対出られないけれど、囚われず出ようとすることを私は諦めません。それは決して無駄なことではなく、新しいことや、さらなる高みに出会えるチャンスとなるはずです。そして自分の枠から出られないからこそ、想像することで、人は人を思いやれるのだと思います。マネージャーとしてこの態度をとっていく決意を、この場で表明させてください。

最後になりますが、私は人生において、生かされている感覚を大切にしたいと思っています。このブログは私の好きなものを列挙するところから始まりましたが、好きなものを好きだと言える、また好きなことを続けていく選択ができるのは、非常に恵まれているから、と言う他ありません。私たちは多くの人やモノに生かされています。その自覚、そして感謝の心と謙虚な姿勢を忘れず、微力ながら務めを果たしていきたいです。

一年マネージャー 野村美嘉

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