【当日レポート④|健康福祉分科会】
分科会レポート第三弾。
健康福祉分科会 10月8日(土)
今日は10月8日(土)に行われました健康福祉分科会の様子をご報告します!
本分科会は、①ゲストの岸田氏・須藤氏のトーク ②参加者×ゲスト×企業で展開するワークショップといった内容の2部構成でした。
まず、本分科会のテーマは、
「誰もが自分らしくあれる社会デザインとは」でした。
このテーマのもと、26名が集いました。
ゲストの熱いトークからはじまり、ワークショップでは自分たちの思いをぶつけあいました。
この10月8日にこの場所で集まったメンバーで「福祉」というベクトルを使って、最終的にはみなさんの「2030年をつくろう!」という気持ちがより一層駆り立てられたのではないでしょうか。
(テーマ設定の背景など詳細はこちらから。https://note.mu/shinshu2030/n/n452f559c99bf)
続いて、本分科会のゲスト並びに協賛企業のご紹介です。
ゲストトーク①
長野県長野圏域発達障がいサポート・マネージャー&社会福祉法人森と木専務理事 兼 総括センター長
岸田 隆 氏
西洋料理店もりたろう・ベジタボーラといった、障害のある方への労働環境づくりを行っている岸田隆氏に
『共に生きる新しい社会とは(対話的コミュニケーションの可能性)』
というテーマでお話し頂きました。
まず、「生きるとは?生きる陸地の減少」という観点から
・関係の合理化
・メディアコミュニケーション
・時間の短縮化・効率化
・感動の商品化
・考えること・悩みの解決の外部委託か
・生活の消費サービス化
ということから現代、生きる陸地が減ってきていると述べました。
次に「インクルーシブ社会の可能性」について
世の中には異質なものを排除するという風潮がしばしばある。理解するというのは排除することの裏返しだ。「自分を分けて安心する」というのは皆が持っている感覚であると教えて頂きました。
最後に、《自分を変えるためには、どうしてもやっぱり違った人間と自分が出会うよな状況というのを自分は見つけていくこと》
所謂、『共生社会や対話的コミュニケーションの可能性の重要性』についてお話し頂き、幕を閉じました。
ゲストトーク②
NPO法人ピープルデザイン研究所 代表理事
須藤 シンジ氏
複数の会社の代表取締役に就いて尚且つ、NPO法人ピープルデザイン研究所の代表理事も行っている須藤シンジ氏にお話しを頂きました。
現在、須藤氏が行っていることは『世の中の福祉のイメージの変換』
福祉=カッコイイ
というイメージを世の中に広めようと試みています。
クリエイティブな発想から車イスのデザインをクールにしてみたり、世の中の福祉に関するイメージを様々な方向からアプローチをかけ変えようとしています。
ピープルデザイン研究所の繰り出す、ものづくり・ことづくり・ひとづくり・しごとづくり を通して、人と人とのMIXTUREを目指します。
なお、須藤氏はさいごに私たち若者に向け、日本を飛び出してほしい、政治に興味を持っていこうというメッセージを残してくださいました。福祉が出発点あってもなくても、私たちはいろんな世界を探求していく姿勢が大事だと教わりました。
参加者の皆さんも須藤氏の新しい試みに、非常に興味を示していた印象を受けました。これから行動を起こそうと考えている方には、考えの視野が広がる非常に刺激的なトークではなかったでしょうか?
ワークショップ
健康福祉分科会では、OSTという手法を用いてワークショップを行いました。
その中で出てきたテーマは、
『人はどのようにして老いて、死んでいくのか?生きていくのか?』
『なぜ、地域の外国人と出会わないのか?』
『小さい頃に障害者について教わったことはどのようなことだった?』
などなど、すこし難しく感じるテーマでしたが、人の本質的な部分を突いたテーマだと思いました。参加者の皆さんも、思慮を巡らして意見の交換を行っていた印象を受けました。
直ぐに行動に移すことは、難しいかもしれませんが、このワークショップが行動を起こす1つのきっかけになったのではないでしょうか?
分科会担当者の感想
健康福祉分科会はいかがだったでしょうか??
岸田氏の福祉の壁を打破する理念と、須藤氏の実践による巻き込み。
お二方のインパクトに、福祉のイメージが180度変わってしまった人や
皆さんの創り上げたワークショップで、気持ちを後押しされた人もいるかもしれません。
「福祉」の視点からゲストのトークおよびワークショップまで行いましたが、
教育・コミュニティ・スポーツ・ものづくり・政治・環境・食・自然…いろんな分野において全員が
なにか行動するときに、”誰もが自分らしくあれるデザイン”をつくっていくきっかけ人になれると嬉しいです。
みなさんと、ワークショップでたくさん悩んでたくさん語りあえた時間はとても大切な時間となり、忘れられません。
これから、さらに一歩飛び出していきましょう!
本当にありがとうございました!
(文責:赤澤・田村)
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