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思考→行動

小坂さん


 このコミュニティでは紀里谷さんとオンラインにてZoomでお話できる機会があります。そこで紀里谷さんに質問をして紀里谷さんのお考えを伺い、その内容の感想や意見を参加者が交わし、お互いを刺激し合います。自分の意見を述べるのことの難しさを感じる場ではありますが、そこでも多種多様な意見、感想を聞ける場所です。そこに参加するメンバーにインタビューをしました。

 今回は静岡県にお住まいの美容師をされている小坂泰広さんにお話を伺いました。

〇紀里谷さんとのミーティングに参加してご自身の考え方や環境の変化などありましたか?

 紀里谷さんのミーティングに参加させていただいて、それまでより物事をより深く考えるようになりました。今までは考えているつもりになっていただけで実は何も考えていなかったんだなって気付かされました。それに伴って自分と向き合う時間が増えました。そして圧倒的に知識不足を痛感したのでより深く知る努力をするようになりました。疑問に思った事はすぐに調べるようにしています。そして考えるだけじゃなく行動に移すように意識しています。

 日本の借金って現在1200兆円を突破していて国民1人当たりの借金は約983万円って言われています。大問題ですよね。なので消費税が上がってしまうのもある意味仕方がない事だと思っていました。でも調べてみると政府の金融資産が614兆円もあったり対外純資産は世界一だったり…さらに国にお金を貸しているのは実は国民だという事を知りました。(国民の預貯金で銀行などが国債を買っているから)借金している側だと思ってたら実は貸している側だったなんて…調べる前とは真逆な事実に改めて知らないって怖いなと思いました。(もちろん日本の借金問題って色々な解釈があるのでご自分でも調べてみて下さい)国の借金問題から国債について学び、予測不能な将来の為にちゃんとした投資を始めました。今は実践しながら勉強しています。


〇1年後に死ぬとしたら何をするかと紀里谷さんから質問されましたが、実現に向けて何か行動をされていますか?

 1年後に死ぬなら何をするか?と問われて1番に出てきたのが(1回は登りたいと思っていた)富士山に登っとかないと後悔する!だったんです。なのでそれに向けて今は休みの日に1時間のウォーキングと週3回くらい筋トレをしています。頂上まで登れる体力作りと健康の為に頑張っています。

八ヶ岳

〇感覚と思考についてどう思いますか?

 感覚とは先天的なもの、思考とは今まで経験した事や学んだ事からくる後天的なものだと思います。ただ感覚も学びや経験する事によってある程度補えるものだとも思います。美容院のシャンプーってとても重要な技術なんで最初に習うんですけど上手くなるのには本当に個人差があって…感覚が良い子だとあまり教えなくてもそれなりに上手に出来ちゃうんです。もちろんそうじゃない子もいて僕は後者だったんでかなり苦労したんですけど…ただなかなか上手くいかない子でも頭で考え繰り返し実践し、経験を積む事によってぎこちなかったシャンプーが感覚的にというか自然と身体に染みついて、気持ちの良いシャンプーが出来るようになるんですよね。なので感覚で劣っていたとしても後の努力でいくらでも補えるものだと僕は思います。


〇最後に美容師になったきっかけ、そして今も続けられている理由についてお聞かせください。

 中学生の時に行っていた美容室の担当の方に憧れて美容師を目指しました。当時は美容室に行くだけでもめちゃくちゃ緊張して…心臓バクバクでお店にカットしに行くんですけど、そんな緊張してガチガチな中学生を優しく迎え入れてくれて、シャンプーは気持ちいいし、会話は楽しいし、なんかかっこよく変身させてくれるしで美容師さんて凄いなーって。僕にとって美容室ってなんかワクワク、ドキドキさせてくれる楽しい場所で特別な場所でした。そんな場所で自分も働きたいと思い美容師を目指しました。

 高校を卒業と同時に大阪の美容室で働きながら夜間の美容学校に通って免許を取得しました。美容室で正社員として働きながら美容専門学校に通っていたのでまともな休みがほとんどなくて…1番初めに就職したお店が今思うと完全にブラックなお店だったのでとても厳しかったです。その厳しさは時効とはいえ詳しくは語れませんが今では良い思い出です。ただその厳しい経験をしたおかげで今があると思っています。18歳で就職してから28年、独立をしてから13年…多くの方に支えられてここまで来ることができました。美容師として今度は自分が少しでも誰かのお役に立てれるように頑張っていきたいと思います。


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自分で考え、行動する

Ayako Okura-Walsh(イギリス、スタッフォードシャ在住)

 紀里谷さんのコミュニティへ参加したきっかけは昔から興味があった映像制作を学びたいと思い参加しました。そこでは映像制作だけではなく、行動することの大切さを教わりました。そして、大切なコミュニティメンバーとの意見交換の中、自分が感じている事に敏感になり行動する重要性を知りました。周りから受けた影響からではなく、自分が欲している事に正直に行動する。それは自分を愛することへ繋がるのだと実感しました。

 行動することの大切さとして紀里谷さんから締め切りの期日を設け映像制作をしようと提案されました。以前から映像制作がしたかった為、私は1月末までに制作すると約束し、達成しました。初めて一人で編集作業までをし映像を完成させました。これは間違いなく、自分を大きく変えるきっかけになりました。自分でしたいと思った事を行動に移した大きな一歩でした。

 この変化を通し、今までお金を稼ぐことに自信がなかったことを克服しました。なんといっても15年間の月日を主婦、母親として自分の時間を費やした為、自分が好きなことをしてお金を受け取る事にとても抵抗がありました。無償でボランティアですることに慣れ続けていました。

 そんな私が5月から病院のラボでアシスタントとして働いています。昔から日系会社以外の職場で働きたいと思っていましたし、それも病院で働きたいと思っていましたので、その夢が実現しました。好きな事をしてお金をいただけるのは本当に幸せです。これはなんといってもこのコミュニティに参加したからこそ実現しました。紀里谷さん、紀里谷さんに集まったメンバー皆様のお蔭です。この場をお借りし感謝申し上げます。

 実は私は栄養士になろうと思い、40歳になってから大学へ通い始めました。近所に管理栄養士コースのある大学がなかった為、子育てに支障がなくなる時期に少し離れた大学の大学院で管理栄養士資格取得のコースに進学しようと決めました。その申し込み資格として、生物学関連の学士が必要だった為、なんだかかっこよさそうと思ったBiomedical Scienceのコースに進学しました。そこには純粋にBiomedecal Scientist/臨床検査技師(日本の資格と微妙にできる事の差があります)になりたい学生、医療関係の仕事がしたいけれど、どの職業が合うかわからない学生たち、そして、驚いたのは医大に落ち、この学士を取得後、再度医大を目指す学生たちがいました。

 入学後、私はレクチャー、実験、課題レポート、子供の送り迎え、家事に埋もれ、それは大変で涙する日々も多かったです。その為、半年間ほど「アイシャドウしてるの?」と言われるほど瞼が腫れた時期もありました。しかし、DNAの構造、免疫学、体内でのタンパク質や分子などの動きに魅了され、人間の体の神秘を目の当たりにし辛い時期も乗り越えられました。

 頑張りが報われ昨年無事に大学を卒業しました。そして、今年春に栄養士のコースを受験しましたが、結果は残念ながら不合格でした。不合格でしたが、なんとも思わなかった自分がいましたので、きっと自分の欲する職業ではないのかと思い出しています。「映像関係の仕事と生物学関連の仕事がしたい」今はそう感じています。好きなことを始めると数珠つなぎのように次々としたい事が芽生え実現していくようです。これからも自分の感覚を大事にし好きなことをして人生を楽しもうと思います。

文子さん2


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会報誌制作チーム:遠藤加奈、Ayako Okura-Walsh、鈴木優帰
写  真  提  供 :小坂泰広、Ayako Okura-Walsh

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