ケーキの切れない非行少年


皆さんの周りには非行と呼ばれる少年はいるだろうか。小学校や中学校に悪戯を好み周囲の児童や生徒または教師から避けられている少年を一度は関わったことはあるのではないでしょうか。ではそういった少年達の特徴はどのようなものなのか述べ、指導法も本書に記載があったので紹介したいと思う。
少年達の多くは何らかの形で障害を持っている可能性が非常に高い。例えば認知機能が低下していることによって物事の計画が立てれず、目標を達成した経験がなくその結果自己肯定感や自己効力感を持てず非行に走ってしまう。そのような生徒に対して教師はやみくもに叱ったり、生徒の行動に対して口酸っぱく指導する場合もある。また反対に苦手なことを回避させ得意なことに専念させ褒める育成にシフトする場合もある。確かに褒める育成によって自己肯定感などの自分は自分のありのままでいいんだという感情や社会から必要とされているという認識は生まれる。しかし非行少年の多くは、自己を適切に理解していない。ただ単純に自己肯定感をあげることにより非行行動が正しいと考えたり、苦手なことを全て避けることになり社会を生きる上で好ましくない状況になる。この環境の解決法ははあくまでも私の個人の考えだが、お付き合いしてくれる方はしてほしい。周囲の大人や教師が児童、生徒に対して自己を適切に知りありのままを受け入れる強さを学ぶ努力が必要ではないかと考える。つまりどういうことかというと、犯罪行為をしてしまった後などに苦手なことをさせながらも、その児童を頼りにしたり、その学んだことを人に教えることや認められることによって根本的な解決になっていくのではないかと考える。具体的な指導方法は本書の中にある「コグトレ研究会」という書籍を使って試してみるのが良さそうだ。

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