まんがで知る教師の学び 前田康裕

本書は昨今多くの造語されていて、言葉の意味だけ理解していて形骸化なされているものに注釈したものだと感じた。その言葉を列挙していきたい。

アクティブラーニング
教員による一方的な教授でなく、学習者が能動的に学習できる方法。なぜこれを中央教育審議答申で書いてあるのか。はじめに中央教育審議会とは未来を生きる子どもの教育を考える機関。その未来を生きていくにはどのような力が必要かと考える。現在、情報化された社会でグローバル化が進み環境、経済、国際関係はより複雑に変化している。日本国内でみると2030年には65歳以上の方が全体の3割をしめると予想されている。また人工知能やロボットによって代替可能になる職業も半数近くにのぼると予見されている。このことから未来を予測することは困難なことと考える。そのため変化に対応できる子になるように援助しなければならない。具体的な要素は3つある。一つは主体的に物事に向かう力。二つめは多様な人種と協働する力。三つめは新しい何かをつくる力。これらの本質を基にアクティブラーニングを取り組む必要がある。

コンピテンシー。知識や技能でなく、資質やその人の能力のこと。コンピテンシーは3つに分けられる。一つは何を知って、何ができるか。ex計算ができる。テストの点数が良い。など(基礎的リテラシー)2つ目は知っていること、できることをどのように使うか。exプレゼン、社会の問題解決。など(認知スキル)三つめは、どのように社会、世界と関わりよりよい人生を送るか。exコミュニティーの中で発言する。感情行動の振り返りをする。思いやり。(社会スキル)これらをまとめたのが、新学習指導要領にまとめられたものだ。①知識、技能の取得②思考力、判断力、表現力等の育成。③学びに向かう力、人間性の涵養。これらを実現するためには教師の学びが必要。

教師が学ぶとは。
①主体的に学ぶ。自己キャリア形成の方向性と関連付けて学ぶ。ex自学
②対話的な学び。子どもとの対話。教職員同士での対話。先哲との考えを参考にする学び。
③深いまなび。自己学習で得た概念や考え方を活かして、自己の考えを形成したり構想、創造することに向かうこと。

私は教師は学ばないといけないし、それをどのようにして子ども達に還元すればよいかをずっと模索していた。また文部科学省が提示している学習指導要領書とどのようにリンクさせればよいかを考えていた。その答えのヒントとなるものがこの本には書かれていた。マンガとはいえ侮れない。もう一度読むべきものだと考えた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?