ざんねんな努力 川下和彦

本書は頑張っているのに社会において、何故か結果が出せない人に向けたものだ。
このような人は大抵人が、良すぎたり、効率が悪かったり、完璧主義だったりする。
このような問題を解決する為に因数分解し、分かりやすくなっている。下記に幾つか具体的な方法を載せたい。

1、意志力には限りがある
人間は1日に多く決断しないといけないことがある。重要な判断をする際に意志力をセーブする必要がある。例えるなら、ビジネスで成功したい人が朝から複数ある服から選んだり、朝ごはんを選んだり、電車の車両を選んだりすることによって会社に行くまでにもう疲れて、仕事で重要な決断をする際に自分自身で納得のいかない判断をしてしまう恐れがある。なので着ていく服を制服化したり、朝食べる物を固定することによって意志力をセーブすることがよい。

2、シンプルな習慣にする
結果が出せない人は初めからハードルの高い目標を設定しがちだ。今まで筋トレをしてきたことがない人が、家から1時間かけた場所のジムに契約するとする。そこには家からジムに行くまでの行程に驚くほど沢山ある。まず初めに自宅を出て、徒歩か自転車に乗って駅までいく。そして電車に乗る前に喉が渇いたので水かお茶を買うかで迷う。そして電車に乗り降りして徒歩でジムに向かう。そして新しく調達したオシャレなスパッツ履き替えるために少しめんどくさいが着替えをしてやっとトレーニングが開始する。想像しただけでも疲れるが意外とこのようにトレーニングするまでの時間をかけて、面倒なものにする人が多い。結果、続けるはずのジムが長続きせずおわってしまう。
改善する為には初めはトレーニングまでの行程を短くすることや目的達成時自分自身に報酬を与えることが必要だ。
具体的にはトレーニングを始めるときにベットの横にトレーニングウェアを置いて着替えやすくし、そのまま公園に走って筋トレをする。極端だかこれくらい簡単な方が長続きする。加えてもう一つスパイスを加えると、トレーニングをした時のみ美味しい焼肉を食べれるなどご褒美を自分自身で決めて進めるとなお効果的だ。

3、一定のリズムで行う
たびたび筋トレの例えで申し訳ないのだか、前章で伝えたことができたのなら毎日同じ時間にすることが得策といえる。同じ時間で同じことを毎日することによって習慣化される。そう。私達が毎日三食ご飯を食べるように。(まれに三食食べない人もいますがそこはご愛嬌下さい)

4、得意なことのみに専念する
これは一見簡単に見えて結構難しいのだ。社会人にもなると苦手なことをやらないといけないことも出てくる。例えば私は議事録を取るのが苦手だ。上司や部下にまで議事録について文句を言ってくる。正直凹む。業務なのでやらないといけないと強迫観念が強いのでとりあえずはやるのだが、やはり苦手だ。こんな苦手なことをやっていると代わりにやってくれる人が手をいる。私はその方全力でお願いする。でもそのお礼に私は得意のコードを打ち込む作業に専念し、その人が困った時には必ず時間を作って手伝う。私は仮に苦手と思っている事を克服しても良くても周りの人と同じレベルになるだけだと思う。そうでは無くて自分だけ自分にしかできないことを人生で必死に見つけて、その能力で他人に貢献することによってこの世の中に残念な努力というのは大幅に減るのではないかと考える。

最後に
上記四つの方法で、頑張っているのに結果が出せない人にアプローチしている内容になっていると思う。私自身も完璧主義で人に仕事を任せることが苦手だ。だが最近は人に誰にでもできることや、苦手仕事を任せて、自分のできることに専念している。おかげで社長賞などもとれて結果にコミットできている。もし皆様の中で今している努力が報われないと思っている方は是非、努力を因数分解して欲しい。そうしなければ努力をしている自分に酔っているといえるだろう。悩んでいる皆様に少しでも良い結果が出せるそんなノウハウが詰まった一冊となっています。是非読んでみて下さい。

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