忙しいのは当たり前への挑戦

本書は教師経験はないが身近な教師が過労死したきっかけで教育界の働き方改革を提言しているものだ。個人的に民間企業で働いていた筆者が改革案は合理的だが、現場の古参教師には響かないのかなとも考えた。

はじめに何故教育業界では働き改革が進んでいないか分析していきたい。
主な理由は5つだ。
1、上司が終業時刻に対して早く帰ろうというくらいの粒度でしか働き改革を理解してない
2、安易に例外を認める
3、多忙の内訳を見ずに教師内でコンフリクトを避けてる
4、残業の見えない化がおきてる
5、一部の人が進んで残業してる

個人的に1番問題だと考えるのは5だ。
イキイキ教師が子供のために残業するとしているがそれは間違いだとおもう。子供は教師の人柄や過去や現在までにおこなってきてる自己研鑽をみて接しているとおもう。教師が平日遅くまで残業し、土日は自宅で授業準備をすることが本当に魅力的な大人なのだろうか。私は業務外で行う、子供たちの知らない世界や知識を提供することが魅力ある先生なのではないかと考える。教師とは誰よりも学ぶ人のことをいう。なのでイキイキ教師は今一度教師とはなんなのか考えて欲しい。

つぎに何故こんなに多忙なのかみていきたい。
結論からいうと本来教育免許を必要としていない業務が多すぎるからだ。
例えるならこうだ。給食時間の見守り、朝の登下校のスタンディング、紙での丸つけ、掃除の強制など。教育現場は効率化や外注がなされにくいことは承知だ。だけれども質の高い教育を教師がするためには合理化も必要だと述べている。

以上が簡潔な要約だ。これらの骨組みに対して肉も多くあったので是非教育界の働き方について疑問や提案がある人は読んで欲しい。




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