Upper Right #4-①

はい、お戻りいただいた皆様、お帰りなさいませ。聞いていただきましたのは「Base Ball Bear」で「yoakemae」でした。というわけでいきましょう。

「あの日あの時あの音楽」

私レツの音楽ライブラリから一曲、ラジオにハマるキッカケになった番組「フライデースーパーカウントダウン50」のアーカイブから抜粋。

というわけでこの曲なんですが、2011年7月2日放送回での24位が最高順位でした。

6月の曲って言われて「イメージないなー」と思い当時のパワカンアーカイブを見ていたんですが、「まずいな…本当に無いぞ。」ってなってました。知ってる曲・懐かしい曲はもちろんあるんですが曲に対する深度がどうもイマイチでした。イマイチ過ぎるがゆえに、各曲を通しで聴いてみることにしました。で、いまの私レツの琴線に触れたといいますか、そんな一曲がこの「yoakemae」だったんですねぇ。つまるところ「知らなかった曲」でした。Base Ball Bearといえばレツ的に真っ先に浮かぶのは「ドラマチック」。というかこの曲しか知らなくて。TBS系アニメ『おおきく振りかぶって』の第1期オープニングテーマとして名高いこの曲。

一方「yoakemae」。ドラマチックから8枚後のシングル曲。

聴いた直感としては「静かなるファイトソング」といった印象を受けました。読んで字の如く夜明け前。昨日・過去など「それ以前」のものに分かれを告げ、新たなスタートを切るその刹那への流れを丁寧に描写し歌い上げる、そんな感想を持ちました。

ま、投稿日は7月なんですが…。

「始める」なんてのはいつなんどきでも良い訳で。

丁度、第一四半期が終わったと思えば良い訳だし…。

ボーカルの小出さんにとって当初、「後々、意味が出てくる曲」であったとの事。「夜明け前」と言っている以上、その前後の表現がある。夜明けが「最下点」であり、下がってきて、ここから上がっていく。曲のリリースは3.11の約三か月後。ということは作曲当初は震災の最中作っていたか、その後作ったかだと思います。

後から意味の付いてくる曲、聴く手側には十人十色の意味がありましょうが、作った側・歌う側の方々にも様々な感情を抱かせる。しかも、「後から」。

純粋にリリースされるシングル曲とは違って、「CMで人気になった」、「ドラマのキャラクターソングで…」等の理由で曲になるケースはあるかもしれませんが、非常に自分の中でもレアケースな曲に出会ったなぁと感じました。

以上、「あの日あの時あの音楽」でした！