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良寛『閒庭百花』

私の好きな「春の詩」をひとつ。
以下、良寛和尚の漢詩です。

漢詩(五言絶句)良寛『閒庭百花』


【読み】
間庭かんてい百花ひら
餘香よこう此の堂に入る
相対して共に語る無く
春夜しゅんや 夜まさなかばならんとす


【大意】

庭園には沢山の花が咲き
その香りは建物の中にまで漂ってくるほどだ
あなたと向かい合いながら(この雰囲気を味わうだけで)互いに語ることも無く
春の夜は いつしか真夜中になろうとしている


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さて、鑑賞などと難しいことは申しませんが…。
良寛和尚さんも、目の前の方(庄屋の阿部定珍さだよし)と、春の花の香りに包まれて、夢見心地の夜だったでしょう。
お酒も、さぞかし進んだのでは?(笑)

越後の春は、梅桃桜がほぼ同時に咲き出すようですね。
全部混ざったら、どんな香りなんでしょうか?
時間や空間を超えて、春の長閑な夜の空気が漂ってくるようです。

さて、そろそろ3月下旬に入ります。
こちらの桜の開花は、もうすぐですね。
なんか、楽しみです(笑)


(20240317/雲見屋一楽=くもみやいちらく)

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