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「地味な観光協会」設立宣言!

昨年10月4日に「地味な観光協会」を設立いたしました。

「地味な観光」とは何か。簡単に言うと、およそガイドブックに載らないような風景を観光しよう!というものです。

 私は、もともと街歩きが趣味なのですが、昨年10月、任意団体「地味な観光協会」を立ち上げました。地味な観光、略して“地味観”は、観光地化された場所やメディアで紹介された観光地―これらを“派手観”と呼びます―ではなく、なんということもない街のちょっと古い風景を観光しようというものです。


 なんということもない街のちょっと古い風景を見ることで、その風景の歴史が自分の歴史にトレースされ、リフレクションが起こるのではないかと考えます。例えば、もう役割を終えつつあるように見えるシャッターだらけの商店街などが、自分の幼いころを想い浮かばせるといったことです。(写真は平野区の長吉銀座商店街)

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 そんなこと起きるだろうかと思われる向きもあるかもしれません。でも、ありますよね。「初めて訪れたはずなのになぜか懐かしい」といったことが。

 やはり、その「場所」という具体的なものが、私たちの想像を喚起させるのだと思います。その辺はまだ勉強中ですが。

 それは、場所に意味があるというよりも、その場所に観光者が意味を見出すのです。地味観は、自分の今まで生きてきた人生などを振り返ることにつながる可能性を持っていると思います。

 どの観光地にどれだけ行ったのかというスタンプラリー的な経験を自慢するのではなく、ガイドブックで見た景色を確認しに行く答え合わせのようなものではなく、街の風景が自分への旅へと誘う。その自分への旅が、経験がモノを言わなくなった、答えのない時代にこそ大事なのではないでしょうか。

 もちろん、“派手観”を否定するつもりは、さらさらありません。私もガイドブック片手に出かけるのも大好きです。時代に合った新しい観光があってもいいのではないかと思っています。
 
 私たちは、もっと日常に感動してもいいんじゃない?そう、地味観は日常を味わうものでもあります。おおよそガイドブックに載らないような風景を愛でて、そこに日常を感じ、感動するのもありですね。

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 何も難しいことではなくて街をブラついてふと見た景色に感動するというのでもいいですね。(写真は吹田市広芝町)

 例えば、最近の私の感動ポイント。トップ画にある港区の第二突堤前バス停付近から見た港大橋(地味観ファイル①)や三十間堀川が尻無川に合流するところ(福栄橋から見た風景)が大好きです。お休みの日でまわりにだれもおらず、風景を眺めているときに「地味観」が降ってきたのです。

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 あぁ、「地味観ツアー」も行いたいと思います!ツアーでは、商店街なんかも、ニュータウンなんかも回ってみたいです!乞うご期待!

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