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地味な観光協会推薦 地味な観光地⑥   〜高架下カラフル看板行進曲〜 野田阪神機械工具街

阪神電車の野田駅から神戸方面へ伸びる高架下にあるのが「野田阪神機械工具街」です。高架下にお店があるというのは、そう珍しいものではありません。大阪環状線の福島駅から西側に向かって、「OK○番街」(○には数字が入ります)という高架下を活用したものもあります。個人的なイメージですが、高架下のお店というと、ちょっと暗めで、年季が入っていてという感じがします。

しかし、野田阪神機械工具街は違います。キッパリ。“機械工具”というと地味な感じのイメージがします。同じ機械工具の街で、花登筐の小説「どてらい男(どてらいやつ)」の舞台にもなった、大阪市西区の「立売堀(いたちぼり)」なんかもちょっと街自体がちょっと地味な色調でした。

あっ、「どてらい男」は、西郷輝彦主演でドラマ化され、関西テレビで放映されてました。めっちゃ見ましたぁ。覚えてるなぁ。出演されていた「はなとまめ」さん(現在は、坂本小吉さん)が良かったなぁ。ちょうど同時期に、お昼には、これまた花登筐の作品で、志垣太郎の出世作「あかんたれ」が放映されていまいたね。はなとまめさんは、こちらにも出演されてました。この時期、関西テレビは、昼も夜も花登筐だったんだ…

そうそう、話は、野田阪神機械工具街でした。どんな感じかというと…

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どうです。この感じ。地味なイメージの機械工具がパァッと明るくなった感じがします。整然と並んだ、カラフルな看板もいいですね。機械工具には整理整頓が必要ですもんね。

しかし、どうしてこういうイメージになったんだろうかと考えました。このすぐ近くには府立西野田工科高校があります。西野田工科高校は、大阪府初の職工学校として1907年に創立したそうです。そのことからしてもここはものづくりの街だったんですね。そういえば、松下電器(現:パナソニック)は、ここが創業の地でした。

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そういえば、松下電器すごいよなぁ。健康保険組合が日本有数の規模で、病院や看護学校を運営しているもんなぁ。その看護学校で1年間だけ授業を担当しました。文化社会学だったんですけど、家電の歴史を見に、パナソニックミュージアムに行ったり、近くの商店街でオリエンテーリングをやったり…。

話はものづくりでしたね。あちらこちらを見て回って、見つけました。いい感じのカフェ。

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さかい珈琲さんです。ほんわかしたした時間が流れる店内。店の前で遊んでいた子どもが、マスターに話しかけ、マスターも優しく応対する。コーヒーも東ティモールのコーヒーでなかなかおいしかった。

で、新メニュー考案中なんですが…とマスターがワッフルを出してくれました。

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これから改良を加えて、新メニューにされるそうです。ものづくりの街のエートスはここにも生きていました。

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