電通と大阪市との契約一切

大阪市に「電通との契約一切」を請求したところ、色々出てくるかと思ったけど「大阪城公園の管理契約」と「2019年のサミット関連」くらい。

そして「大阪城公園」については、いわゆる「コンセッション方式」で、電通・読売テレビ・大和ハウス・大和リース・NTTファシリティーズで構成される「大阪城パークマネジメント共同企業体」が年間2億6000万円を大阪市に納付し、大阪城と大阪城公園各施設の運営権を得る契約でした。

以下が開示された資料。PDFファイル7つで345ページ。隅々まで目は通せてませんが。まず1つ目。

ゲート管理・清掃・剪定等、一般的な公園管理業務の契約っぽい。

「植物の良好な生育に必要な作業を、最も適切な時期に適切な方法で実施すること」…サクヤルミナ(通年の有料イルミネーションイベント)の電飾で「植物虐待じゃないか」と言うくらいケーブル類で巻かれた樹木たちは、この契約に反してるんじゃないだろうか。

サクヤルミナについての記述は、全体通して見つけられなかった。見落としたのか、別なのか。

2つ目のファイルは、地図。

3つ目は園内の施設一覧、天守閣や音楽堂の仕様書に加え、「電気機械設備」の維持管理仕様書も。広いとは言え、こんなに電気機器だらけなんだなあ。。

施設一覧に「複合遊具」「幼児用すべり台」とあるけど、これが森ノ宮駅近くの「こども天守閣」だろうか。

修理されないことを問題視してるんですが、修理代は大阪市持ちとのこと。年間2億も入ってるのに公共の遊具には還元しないってどういうことだ。

4つ目は機械たちの点検リスト等。

5つ目。来ました「魅力向上業務」。果たして誰にとっての魅力なのか。

「緑を活かし、景観にも十分配慮」と書いてますが、「配慮した上で、既存樹木を移植または撤去する前提で事業計画を提案することができ」ると。しかも「撤去不可樹木である寄附樹木であっても、撤去しないと事業が成り立たないものについては別途協議」だそうで。

この条項に基づいて樹木が伐採されまくった訳ですね。。

6つ目。「大阪城パークマネジメント事業計画書」

ここで「集客効果」なんて単語が出て、公園の管理契約っぽくなくなってきました。コンセッション方式の契約書は初めて見ましたが、こんな感じなんですね。

天守閣には最近行きましたが、このノリで運営されてたんだなあと納得。。「本物」をドンと置いといてほしいんですが。

そして「収支計画書」。今年度(2020年4月発効)の契約なんで、コロナによる減収を見込んでるようですが…これ、仮に事業が破綻して企業体が手を引いたら、大阪市が引き取るんでしょうか。大阪城公園が「負の遺産」だなんて、シャレにならないんですが。

7つ目。急に公園管理業務に戻る。

大阪城公園については以上です。

続けて2019年のサミット(G20)について。「サミット会場の一般公開業務委託」。

2000名程度に、サミット会場を見学させる企画で、約700万円。もう金額についてはよく分かりません。

最後に、二つに共通の補足事項。

以上です。

大阪市と「株式会社電通」との「直近2年間」の契約だったので、これだけだったのでしょうか。

大阪府には「電通の持ち株子会社」も契約対象として含む請求をして回答待ちですが、各部局からの問い合わせがほぼ来ないので、大量の「不存在」回答が来るのかもしれません。

尚、以下は参考までに、請求に至る経緯です。

Twitter上、WadaJPの呼びかけで始まった「#みんなで電通」ムーブメント。

大阪市に請求をかけたら、

以下のような展開に。

さらに、こう。

少し失速しましたが、

結局こういうことに。

ざっとこんな経緯でした。「#みんなで電通」はTwitter上で動いてるので(2020年9月11日現在)、よければ追ってみてください。(了)

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