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フェミニズムとネットに救われてるっていう話

2018年にこんなことを書いてすぐ消しました。めんどくさい人って思われることが怖かったのです。でも今なら誰かに伝わるかも。

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父のいない家庭で育ちました。だからか、子どもの頃すごーく苦手だったことがあります。

それは、男性、特に年配の男性を重く扱う空気に耐えられないことでした。今振り返ると10代〜20代にかけて結構な影を落としています。

ウチは祖父も同居していたのですが、まぁお爺さんだし、祖母に頭が上がらずかつ孫に激甘だったので、おじいちゃんが家で一番偉い的なものはなかったのでした。

だから、親戚の集まりに行くのが大嫌いでした。辛かったんです。

なんで母は人の家で偉そうに座ってる叔父に、こき使われるんだろうとか。なんで女の子だからという理由で、宴席ではなく台所で食事をすること、そういうの。普段家で目にしない分だけ嫌悪しかありませんでした。

おじさんが苦手。スポーツ関係の習い物でも学校の先生でも同じです。なんで、この人たちはこんなに偉そうなだろう?と。そして、それに好かれる子供だけがその人達に優しくされるのもしんどかったです。

おじさんに慣れていないということもあるけど、いつでも上から来られるのが最高に嫌いでした。普通に話ができないんですよね。

その頃は、おじさんにも素直な女の子っていうのが、最高に気持ち悪かったです。だって、結局いいように使われてるだけじゃないですか。お兄ちゃんのいるタイプの女の子たち。下から見上げるタイプの、使われやすいキャラの女の子たち。率先して下働きをして、気がきくねと言われるタイプ。

それを羨ましさと、気持ち悪さ半々にみていました。出来ない自分が悪いのかなって。

「そんなことしなくていい。あなたのままでいいよ」って今ならあの頃の自分に言えるけど、立場のあるおじさん達に好かれないことで、小さな損をいっぱいしたよなーって思ったりもします。

すぐ消します

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ここから、少しずつ変わっています。私はフェミニストです。

上記に書いたような、おじさんにうまく好かれる術を知らなかった私はおねえさんからおばさんになりました。おばさんとして、おじさんからは透明な存在になり、年齢のおかげで名誉男性にだってなれるようになりました。

でも今でもずっと気持ち悪いです。女性が接待するのが前提での社交。

でも、今は自分がうまくできなくて当然だし、受け入れなくていいと思っています。それまでは、うまくできない自分をずっと責めていたとも思います。

いろんな問題の根元が家父長制にあるんだなってこともわかった。

分かったのは、本を読んだからです。だから、みんな本は読んだ方がいいですよ。私は本で救われています。自分のモヤモヤの理由がわかったりわからなかったりするけど。それでも、誰かが言葉にしてくれたことで気づいたことがたくさんあります。

フェミニストって怒ってて面倒言う前に、どうして女の人は怒ってはダメってなってるんだろう?って考える一手間が必要だったのです。どうしていつも笑顔で優しくしか感じよくしか許されないんだろう?って。考えるようになりました。

「わからなくて聞いているだけだから、カリカリしないで親切に説明すればいいじゃないか」と思う人もいるかもしれません。ですが、あなたの意思と関係なく、他人から話しかけられる瞬間は必ず訪れます。あなたは話したくないのに、どうしても相手を振り払うことができない瞬間です。この本を護身術にたとえた理由は、だれかに話しかけられたとき、私たちには親切に答える自由しか与えられていないからです。そのような自由を、自由と言うことができるのか。疑問が残るところです
イ・ミンギョン,すんみ,小山内園子. 私たちにはことばが必要だ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.669-673). Kindle 版.

今まで怒らずに、いろんなモヤモヤを受け止めて過ぎてきた大人の1人として反省もしています。

だって、これから先もずっと同じことが続くなんていやじゃない?本を読もう。どうしてこうなったのか、考えてみよう。経済と人権、どっちが大事?ってその質問が上がってくること自体がおかしいことに気付きたい。

感情を表現することが認められない世界はしんどいです。女性にだけすぐに「もっと理性的!」にって言われる世界。意見をいうと「怒ってる!XXなのに!」と言われる世界。それはやっぱりしんどいです。おかしいと思ったら、おかしいって表明したいと思っています。

で、まぁ大体こう言うことを書くと男だってしんどい、そうとはいえ感じいい方が良いですよね!っていう人もいるのですが、それはその人の方法で。私もがんばるから!あなたもがんばろ!としか言えません。

で、もし女性のこと男性のこと、書いてる人書かない人への怒りや苛立ちがわいたなら。まず本読んでみて欲しい。いま、何を考えているのか。いろんな本があるから。

今家にいて、何読もうかなっていう人に届け。

あとネットに救われてるっていうの。こういうことを書ける場所があって本当によかった。現実ではその場に流されている自分を振り返られる場所がある。近くにはいない人けど、同じ思い同じ悲しみを持ったことのある人たち、そういう人に出会えるからネットの広い海っていいよね。

おわり

追記)

今気の利かない女扱いされてたり、どうして自分には上手くできないんだろう?って思っている人へ。上手くできなくていい。おじさんにはウケないと思う。そしてそのおじさんが決定権を持っていて、そこに受ける人がチヤホヤされると思う。しんどいよねー。私も2020年にパンツ脱いで渡す女の処世術すげーみたいなの読んで、しんどって思った。広告ってまだそこかって。

それでも、これはおかしいって。気の利かないあなたは間違ってない。

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