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気にせずにいられない側

ケイン樹里安さんのnoteを読んでいる

自分がマジョリティーであることは、気持ちがいいことではなく、それがあることに気付きもしないことだ。

選挙権がないから選べないとか、税金を払ってもサービス受けられないとか、外人ポジションになるまでわからなかったし。

私が、マイノリティというか、ここでいう「気にせずにいられない人」に変わって、それに対して言葉を持ち始めたのは、外国で暮らし始めたこと、日本人以外と結婚したこと、ハーフと呼ばれる子供を持ったことが理由にある思う。女というのももちろんある。

外国で暮らすということは、良くも悪くも人との違い、自分のできないこと、背景を知らないことによって起こる行き違いを経験することだ。笑って済ませられることもあるし、嫌な目にあうこともある。何でもかんでも自己責任じゃない。

日本人以外と結婚するということは、よく知らない人からも結婚の馴れ初めを聞かれることだったり、(今ではないけど)ゲスな話にふられることもだったりした。「〇〇人でよかった/よくなかった」とか言われることもある。

あと、外国人と結婚することで苗字を変えなくていいというルールもある。ビザだっていろいろある。何か言うと「じゃあ日本から出てけばいいじゃん。日本人やめればいいじゃん」という謎の言葉をかけられることもある。何もかも01で選択できると思ってんのか?おめでたいなだ。

子どもがハーフだから、全く知らない人から「私もハーフの子どもほしかったー」とかいう謎の声がけをされて、返事に困ったことも1度や2度ではない。「ハーフだから可愛いんでしょ」とか。アジア顔の子どもとイタリア顔の子ども、両方ハーフいるけど、その2人にかけられる言葉が違うこととか。ルッキズムとか。

大都市以外の外国に暮らす日本人の子供の日本語教育がボランティアまかせな現状なのも知った。それと同時に、日本に暮らす、日本語ができない子どもたちの状況も見えてくるようになった。

女と言うのも同じ。おばさんになって初めて「あれは怒るべきところだったんだ」って自覚することも多い。それほど、当たり前のようになされていたセクハラだったり、女性差別だったり。どうしてものすごく寒いのに制服はスカートしかはけないんだ?みたいな謎ルールだったり。

おじさんだから大事に扱われてるの、おじさんには見えないんだろうなっておばさんは思ったりするよ。日本にいる時のおばさんのスルーされ具合笑うしかない。

あと、若いっていうだけの理由で意見をスルーされることは怒っていいことだって知らなかった。ここには含まれない、(当事者じゃない私には見えにくい)障害をもつことだったり、男性だったりへの気付かなさもあるんだと思う。

こう言うことを書くと、「怒っている人」「面倒臭い人」っていう扱いになるのは知ってる。女の大変さみたいなの書くと「男だって大変なんです!」みたいなのすぐくるし。「それは差別ですよ」っていうと「そんなの乗り越えて来い。能力があるならできるだろ」って言う人たくさんいるし。そう言う問題じゃないんだけどな。ってめんどうになって口をとじたくなる。

気にしたくなくても、気にせざるをえない。
気にしたくないのに、気にしないといけない。
立ち去りたくても、立ち去れない。むしろ戻ってこないといけない。
それがマイノリティのしんどいところでは、とも思います。

でも、ケイン樹里安さんが書いているように、マイノリティである自分の立場を変えることができないし、したくない。男にはならないし、母親も、外国人と言う立場も変わらない。

たまにしんどい。「なんでそんなこと気にするんですか?なんですぐ怒るんですか?」って言われるのはもっとしんどい。(意見=怒るってなるのもしんどい)

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違いを受け止めて、現状が合っていないなら変える努力をしていくことは、巡り巡って自分をも救うんだよ。って思ってる。

「怒りは届かない」って言うのを最近読んだばかりだし、あまり、伝わらないんだろうな。伝える努力をしろよ自分とも思う。もっと、面白く?かく?誰につたえたい?

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