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詩の暗記にハマる。
私が高校生のある日、母に連れられて古本を買いに行きました。
当時、読書するキャラでは全くなかったのですが…。
場所はたしか市川市本八幡の古本屋だった気がします。(うろ覚え)
そのときに大量に購入したのが詩集でした。
宮沢賢治、立原道造、中原中也などなど。
理由は忘れましたが、その日はたぶん母の財布の紐がゆるゆるだったのでしょう。
突如古本の詩集が大量に搬入された我が家。
これが私と詩集との馴れ初めです。
大量に買ったので読まないわけにはいきません。
渋々本を開くと呪文みたいな言葉が広がります。
1文字1文字読みすすめていくと、こんな考えが浮かびました。
「詩を暗唱できたらアニメキャラみたいでかっこいいのでは?」
今思うとなんでやねん、と冷静に突っ込めますが、
当時少しアニメや漫画を見すぎて斜めの方向に憧れを抱いていた私はそう思ったのです。
だれに言われたわけでもなく、一節ずつ暗記する日々が始まりました。
何回か一節を音読して、今度はその一節を紙に隠して暗唱します。
さながら試験勉強です。
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詩がマイブームになった期間は約半年くらいと短かったので、
暗記したレパートリーはたしか20くらいでした。
これでアニメキャラに近づけたかはさておき、
少しの間詩文学に親しむことができてよい機会だったなと今では思います。
まだ家の本棚にある当時の詩集たちを見ると、この苦いような、
ためになるような出来事が思い出されます。
(本が増えてきたので本棚を増やしたいのですが、部屋が狭くなってしまう…)
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