日直なんだよ明日。はぁ。

寝る前に息子がこう、言いました。大抵、不安や心配ごとは寝る前に告白されます。日直ってどんなことをするの?と聞くと、

「朝の会と帰りの会の進行、1時間の授業後の言うこともあるんだよ。あのね、『しせいのあいことば、こしぴん・あしぺた・ぐうひとつ。しせいがいいひとは、〇〇ちゃんと〇〇くんですって言って、最後の礼!』でもね、この言葉。先生、時々違う言い方をするからどれが本当かが分からなくてさ」

と話してくれました。まず、人前で話すということに緊張。そして、間違えてはいけないという緊張。そして、こういう悩みを抱える子達には、その時々で変わる先生の言葉に困るのでしょうね。先生はきっと 同じようなニュアンスで伝えてくれているのだと思います。(姿勢がいい人=姿勢が正しい人、なんて違いね)そして多少、違っていてもいいですよ。と思っているはずです。先生は、言わないけど。でも受ける方はそうでない子もいる。息子の言葉を聞いてなるほどな。と思いました。

まず、その日直の言うセリフ、はたして意味は理解しているのか?言葉をズラズラと覚えるだけの作業になっている可能性はないか?人前で話すことに緊張することでいっぱいいっぱいなのでは?と気になりました。とりあえず、その言っている言葉を文字に起こしてもらいました。口に出す言葉と目で見る言葉は違いますからね。頭の中が整理されていきます。息子の書き上げた下に、更に私はその言葉の絵を描き加えました。どんどんどん掘った訳です、言葉を。理解すると不安は落ち着き始めますものね。息子は楽しくなってきたようで、この作業に積極的になり始めました。面白いとも言いながら。

「なんか言えそう!」顔が晴れました。

今朝、ふんふんと緊張しているオーラを出していましたが、もう余計な言葉はかけず、抱きしめました。

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人前で発表することは苦手。ほとんどの人がそう言うと思います。でもその気持ちにも個人差はあるのです。やだなぁと直前に思う人と、一ヶ月前から やだなぁ どうしようと待つ人。それぞれなのです。やだなぁが強い人は、『出来ない』のではなくて、『慣れるまで少し時間がかかる』ということ。よく『経験を重ねるんだ』とシンプルな言葉は聞きますが、それでは足りませんよね。慣れることに時間のかかる人は。工夫と準備が必要で、その経験を重ねる。これなんですよね。


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