枕が変わると寝られない。
もともと寝つきが良い方ではないが、外泊では枕のせいで寝つけないことが多々ある。
他の寝具はまだ我慢できても、枕だけはどうにも我慢できない。

今使っている枕は、仕事が忙しかった時期に買ったものだ。
後輩が「オーダーメイドの枕を買ったら調子が良い」と言うので、休日に買いに行った。
色々と測定をして枕が完成した。何故か一緒に敷布団も買ってしまった。枕と合わせて20万円近くしたが、当時は残業代がドサドサと口座に振り込まれていたこと、何より疲れすぎて思考力が失われれていたことからうっかり買ってしまった。
帰りの電車で若干後悔した。でも、返品する勇気はなかったのでそのまま帰った。
とはいえそこは高級寝具。一度使ってみると格別で、おかげで地獄の残業も乗り切れた。

そんな高級寝具に甘やかされ、ビジネスホテルのふかふか枕では寝られない身体になってしまった。
愛用の枕は硬めで、首も頭もしっかり支えてくれる。柔らかい枕ではどうも心もとない。
昔は低反発枕を使っていたのに、今ではすっかりnot for meだ。

「君のいない生活なんて考えられない」と枕に言える程度には甘やかされている。布団は主人のものでもぐっすり寝られるけれど、枕はこれ以外考えられない。
枕の中身はだんだん潰れてくるので、買った店舗でたまにメンテナンスしてもらっている。もし店舗が閉店したらどうしよう。会社が倒産したらどうしよう。考えるだけで恐ろしい。

旅先でのパフォーマンスを高めるために、マイ枕は必要不可欠だ。
遠征には必ず持っていく。そのために大きなキャリーケースも買った。
オフラインのRTAイベントに出るために、今回もタイトーのTシャツと枕をキャリーケースに詰めて家を出る。

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