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批判について

前回、誹謗中傷の対処法を書きました。
世間的にも誹謗中傷と批判は違うという議論も上がっていたので、今回は「批判」について、書いてみようと思います。

批判とは

・物事に検討を加えて、判定・評価すること。
・人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。

とあるように、決して、悪い意味ではありません。なので、誹謗中傷とは違い、批判をしてはいけないとは思いません。

例えば、批判が出やすい顕著な例でいうと、スポーツがあると思います。

特に国民的スポーツで、例えばサッカーワールドカップなどは突然批判をする人が増え出すイメージです。

あそこで前に出ろよ!とかあのパスなんだよ!とか。

ただ私はそういう意見を耳にするたび、心の中で、自分はできるのか?と思ってしまいます。

というのも、自分の場合、サッカーに関しては経験があるので、プロの技術にリスペクトしかなく、そんな批判はできないのです。

つまりは、批判対象の事柄を経験をしているか、していないかの差がそういった批判の境い目とも考えられます。

もちろん仲間内でワイワイ楽しむ見方もあると思うので、家やスポーツバーで批判をする分には自由だと思います。

ただ、SNSに残す必要はないというのと、100歩譲ってどうしても伝えたい気持ちがあるのなら、自分には出来ない事を踏まえた上で、言い方を気をつけるべきだと思います。

〇〇の部分は素晴らしかったです。ただここの〇〇の部分は〇〇という方向性もあったのではと素人ながらに思いました。

みたいな愛と謙虚さがあれば、批判された方も素直に受け取れるんではないかと思います。

なので、私の個人的なスタンスとしては、自分が経験している事、もしくは自分の知識が相当あると自信がある時、かつ、良くなってほしいというポジティブな気持ちの時にしか批判はしない事にしています。

私の職業でもあるアニメを始め、エンタメに関しては、面白い、つまらないは当然あって、それは個人の感想なので問題ありません。

ただ、エンタメ作品を世に送り出すという事は予算やスケジュール、スポンサー企業の意向など、いろいろな制約や事情の中で作り上げていきます。

制作者、例え監督であっても100%満足ができて世に送り出すことはないと言っても過言ではありません。

だからといって決して妥協しているわけではなく、条件の中で100%を尽くすのです。

なので、制作に関わった誰しもが、あそこをこうしたかったという事などいくつかあるはずですし、批判がでてしまう可能性も考えていたりします。という事で批判をするという事はそれだけ全体的な目で捉えていないと資格がないとも言えます。

批判五箇条

1.自分ができない、経験していない事に関してはなるべく批判は控えましょう。

2.どうしても批判をしたい場合は、伝え方に注意しましょう。

3.リスペクト、愛を伝え、謙虚な気持ちで伝えましょう。

4.批判する事柄の知識があり、俯瞰した目で捉える事ができてから。

5.否定的な意見だけではなく、改善案を具体的に提案しましょう。

批判に消極的な意見を書いてきましたが、
一方で、とても大切な事だとも思っています。

特にエンタメ作品においてはマーケティングの一環になると考えるからです。

実際自分では気付かなかった視聴者の指摘に納得する事もありますし、それが次の作品に活きる事もあるのです。

誹謗中傷はなくなった方がよいですが、
愛のある批判はどんどんしていくべきだと思います。

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