趣味が欲しい
趣味ってなんでしょうね。
一口に「趣味」と言っても、取り組む熱量はひとそれぞれ、時期によりそれぞれ。
のめり込むこともあれば、ほどほどに気晴らしに触れることもある。
取り組み方に、良し悪しがないのが、「趣味」と言えるのかもしれない。
サボろうが、ガッツリやろうが、他人にとやかく言われる筋合いがないのが、「趣味」。
若かりし頃のぼくは、ひとの「趣味」に対して、イライラしたりした。
「なんで真面目にやらないんだ?!」
と。
実に傲慢である。
趣味が仕事になる瞬間がある。
ぼくにとってのジャグリングがそうだ。
そんな瞬間があって、いまだに仕事の一つとなっているし、むしろ、ジャグリングから派生した仕事で生活が成り立っていると言っても良いかもしれない。
仕事としてジャグリングと向き合うのは、別に嫌いではない。
そして、仕事に関係なく、気ままにジャグリングするのも楽しい。
むしろ、そんな時間は必要で、ある意味、いまだ趣味でもあるが、なんとなく趣味とは言い切り難い。
趣味こそ、真面目にやれ、という考えもある。
遊びと言い換えても良いかしらね。
真剣にやればやるほど面白いのが、趣味だ。
そういう余裕がある人生は良いなぁ。
振り返ってみると、ジャグリングしかり、「趣味」になりそうなものが「仕事」になってきてしまうことが多かったり、あるいは、熱量が続かなかったりもあるけれども、
「趣味はなんですか」
と言われた時に、ぼくは毎度困る。
最近は、料理は好きだけれども、生活の一環だしなぁ。
そして、料理について考える時に、
「これはなんとか仕事にできないだろうか」
とか、考えてしまう自分がいる。
(それは、いくつか経験した結果、生半可では難しいな、と感じたけれど。)
ぼくには、好きなことはあっても、
「趣味」をつくるのが難しい。
どこか、趣味は真面目にやらねば、という観念がいまだあるのだろう。
いつか気軽に「趣味」と呼べるような、はまれるものを見つけられたら良いな、と思う。
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