第18回新南陽CSメタゲームブレイクダウン
第18回新南陽CSにご参加いただき大変ありがとうございました。
今大会は64名の方にご参加いただき、おかげさまで満員御礼となりました。また、新型コロナウイルス対策のため参加者の皆様にはご不便をおかけしましたが、皆様のご協力もあり無事全日程を終えることができました。
全大会に引き続きオンラインデッキリスト提出を実施し、参加者の内約70%の方にご利用していただけました。しかし、受付番号が未記入であるなど、こちらが指定した形式に沿っていないリストも一定数ございました。オンラインデッキリスト提出の詳細は別記事にてまとめておりますので、オンラインデッキリスト提出をご利用される際はそちらを参考の上でリスト提出をよろしくおねがいします。
・アーキタイプ分布
前大会同様相変わらず圧倒的な勢力を誇り使用者数と決勝トーナメント進出者数共に1位であった<ドラグナー>ですが、前大会と比較すると今大会では決勝トーナメント進出者数が激減することとなりました。前大会が8名進出したことを考えると半減以上。さらに〈赤白黒ドラグナー(ハムカツマン)〉については決勝トーナメント進出は0名と今大会は〈ドラグナー〉は勝ち組とは言えない結果となりました。
その背景には、対〈ドラグナー〉戦略をメイン据えるアーキタイプの増加が関係していることがアーキタイプ分布から読み取れます。決勝トーナメントに進出したアーキタイプも、〈ドラグナー〉に対するメタカードを採用したビートダウンが約半数を占めており、今大会においては非〈ドラグナー〉に軍杯が上がったと考えて間違いないでしょう。
遂に現環境の覇権を握る〈ドラグナー〉に対する対抗戦線が明確な成果を上げた今大会。来週以降これらのアーキタイプの動向に要注目です。
・赤白カメカメン
<ドラグナー>に次ぐ使用者数が2位であった本アーキタイプ。由緒正しき<赤白メタビート>が<幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!>に収録された《魔軸の鎖 カメカメン》を獲得し、<ドラグナー>蔓延る現環境に一石を投じる結果となりました。《奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ》や《音奏 プーンギ》といった優秀な光のクリーチャーで相手を足止めしつつ、《MANGANOーCASTLE》や《爆龍覇 リンクウッド/「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》で打点を生成する鉄板ムーブを《魔軸の鎖 カメカメン》によって3ターン目から実現。《”轟轟轟”ブランド》や《BAKUOOON・ミッツァイル》の殿堂よって損なわれた押し付ける動きを、完全にカバーどころかより器用な動きが可能となっています。
予選において〈ドラグナー〉を薙ぎ倒していたことは〈ドラグナー〉の決勝トーナメントの進出率を見れば明らかですが、所謂メタビートである為、構築段階で想定外のアーキタイプには勝率が伸びなかった様子。しかし、採用するメタカードの選択によりどのアーキタイプにも対応可能な点が本アーキタイプの長所でもあるため、当日の環境を読み切りベストマッチすれば優勝することも難くないでしょう。
・赤白青ドラグナー
今大会かなり厳しい立ち位置となった〈ドラグナー〉ですが、この向かい風の中でも《龍覇龍 デッドマンオリジン》を採用した〈ドラグナー〉が決勝トーナメントに3名進出となりました。特に〈赤白青ドラグナー(デッドマン)〉は使用者3名ながら決勝トーナメントに2名送り込んだ上に今大会優勝と〈ドラグナー〉の中では勝ち組と言って間違いないでしょう。
この対〈ドラグナー〉戦線が張り巡らされた中で勝ち上がった勝因は、他の〈ドラグナー〉と異なり、メタカードに対するメタカードを自然に採用できることが挙げられます。《第二種 タマネギル》はメタクリーチャーを盤面から剥がし、《Code:1059》はメタカードが刺さりづらい上に《爆熱DX バトライ武神》への龍解をサポートします。これらのカード単位でのメタカード対策が実を結んだのではないでしょうか。
今後どの〈ドラグナー〉においても、勝ち上がっていく為には自分の動きを通すだけでなく、対〈ドラグナー〉戦略に対する構築やプレイが求められることとなりそうです。
・赤黒スーサイドジャオウガ
手札からのカウンターコンバットによる対〈ドラグナー〉戦略は、〈ドラグナー〉が動く前に先手を打つ必要があるメタカードとは異なり、先に動かれたとしても後出しで対応可能という利点を持っています。しかし、その利点と引き換えに〈ドラグナー〉がカウンターをケアしたプレイをした場合、構えていたはカウンターコンバットカード達は機能不全を起こし、まるで意味を成さないという欠点を抱えていました。しかし、今大会の前日に発売した「」に収録された《鬼ヶ大王 ジャオウガ》によってそのセオリーは過去の物となりました。《鬼ヶ大王 ジャオウガ》によって、従来の〈赤黒邪王門〉ではカウンターで用いることが主であった《百鬼の邪王門》は攻防一体の万能カードと化し、本大会において見事4位入賞のポテンシャルを発揮することとなりました。
従来の《凶鬼03号 ガシャゴズラ》と《終末の時計 ザ・クロック》のパッケージでのカウンターを狙う〈赤黒邪王門〉は、自発的に仕掛ける手段を《百鬼の邪王門》とは別で用意していましたが、今回入賞した本アーキタイプは《鬼ヶ大王 ジャオウガ》によって強引に鬼エンドに突入し《百鬼の邪王門》による打点生成を目指すため、《百鬼の邪王門》で展開するカードを多投出来ることが前者との差別化のポイントとなるでしょう。また、《鬼ヶ大王 ジャオウガ》によってシールドが0ということは、鬼エンドだけでなく革命0とも相性抜群なわけです。《バサラ》の革命0を能動的に発動できる点も《鬼ヶ大王 ジャオウガ》の強味の1つとなっています。さらに防御も《百鬼の邪王門》からの《メッチャ無敵なじーさん》による敗北回避効果により〈ドラグナー〉のバトライループや〈バーンメア〉による大量展開にも対応可能とまさに攻守一体のアーキタイプと言えます。
以上で挙げた現環境に対する明確な勝ち筋を持ち合わせていることに加え、かなりド派手な動きをすることから、今後はCS会場の常連のアーキタイプタイプとして名を連ねるかも知れません。
・次回予告
11月も殿堂レギュレーションで2大会開催しますので、こちらのご参加よろしくお願いいたします。
11月に開催する新南陽CSにつきましては、現在の社会情勢を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、山口、広島、島根 の3県に在住されている方のみ参加可能とさせていただきます。3県以外でご参加を希望される方には大変申し訳ございませんが、今後の情勢次第で緩和等も検討いたしますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
それでは、また次回の新南陽CSでお会いしましょう!
・第19回新南陽CS(64名:殿堂:11月8日(日))大会ページ
参加表明開始:10月25日(日)20時より
・第20回新南陽CS(64名:殿堂:11月22日(日))大会ページ
参加表明開始:11月8日(日)20時より
・ベスト4デッキリスト
優勝: ゆーびー選手(赤白青ドラグナー)(デッキリスト非公開)
準優勝 :きよすけ 選手(青単マーシャルループ)(デッキリスト非公開)
3位 :天秤 選手(赤黒ドルマゲドン)
4位 :らいたぁぁぁ選手(赤黒スーサイドジャオウガ)
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