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第25回新南陽CSメタゲームブレイクダウン

 第25回新南陽CSにご参加いただき大変ありがとうございました。

 今大会は61名の方にご参加いただけました。また、新型コロナウイルス対策で参加者の皆様にはご不便をおかけしましたが、皆様のご協力もあり無事全日程を終えることができました。

 今大会からデッキリストの提出方法をオンラインデッキリスト提出のみとさせて頂きましたが、参加者の皆様の適応能力の高さもあり、リスト未提出者は0人でした。しかし、受付番号が未記入であるなど、こちらが指定した形式に沿っていないリストも一定数ございました。オンラインデッキリスト提出の詳細は別記事にてまとめておりますので、オンラインデッキリスト提出の際はそちらを参考の上でリスト提出をよろしくおねがいします。

・アーキタイプ分布

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 ここ数年、夏のデュエルマスターズはクロニクルデッキにより環境を塗り替えられることが恒例行事となっていますが、今年も例外ではないようです。一昨年の<デッドダムド>、昨年の<ドラグナー>。そして今年は<ボルシャック>が環境を席捲することとなりました。単独アーキタイプでは最も人気を誇り、使用者数と比例する形で3名の予選通過者を出しました。
 この空前の<ボルシャック>ブームに対して、<ボルシャック>を使用しないプレイヤーは、『<ボルシャック>より先に殴りきる』か『<ボルシャック>の攻撃を受けきる』のいずれかのアプローチで<ボルシャック>に立ち向かうことを選択し、前者は<ドギラゴン閃>や<我我我ブランド>、後者は<5C>や<ヘブンズ>に人気が集まり、<ボルシャック>の後に続く形となりました。
 今大会における対<ボルシャック>戦略として勝ち組となったのは、『<ボルシャック>の攻撃を受けきる』戦略。やはり『<ボルシャック>より先に殴りきる』戦略をとるアーキタイプに対してもコンセプト的に有利であることが<ボルシャック>VS対<ボルシャック>の構図となった今大会では立ち位置が良かったことは間違いないでしょう。

・カードの総使用数からの考察

 今回から参加者の全デッキリストにおけるカードの採用枚数の算出をおこないました。TOP10は以下の様になりました。

王来英雄モモキングRX:63枚
天災デドダム:60枚
赤い稲妻テスタ・ロッサ:48枚
メンデルスゾーン:44枚
ボルシャック・栄光・ルピア:44枚
ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー:44枚
ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム:44枚
ボルシャック・決闘・ドラゴン:43枚
蒼き守護神ドギラゴン閃:42枚
龍風混成ザーディクリカ:41枚

 <ボルシャック>と<ドギラゴン閃>に採用される《王来英雄モモキングRX》と《5C》などに採用される《天災デドダム》が今大会のメタゲームを定義するカードであると言えます。また、上位の《メンデルスゾーン》を始めとする<ボルシャック>に採用されているカードは、このアーキタイプの固定枠を示していることがわかり、《ボルシャック》における基盤が浮き彫りとなる結果となりました。(全カードの使用数については以下のテキストファイルからご確認ください。)

・ボルシャック

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 今年の8月7日に発売された【20th クロニクルデッキ 決闘!! ボルシャック・デュエル】によって追加された新規カード達により、遂に<ボルシャック>がトーナメントシーンの王座を手中に収めました。《ボルシャック・モモキングNEX》や《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》による豪快な踏み倒しや、多投されたマナ加速カードによるランププランなど、高い瞬間火力を持ちながら《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》でのリソース確保による継戦能力もあり、尚且つ複数のプランを取ることが可能なオリジナルフォーマットにおいて頭一つ抜けたアーキタイプが誕生しました。構築は、初動である《メンデルス・ゾーン》、《ボルシャック・栄光ルピア》、《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》は共通して採用されていましたが、マナを貯めた後の動きとして『<ボルシャック>の攻撃を受けきる』アーキタイプに対して強い《地封龍 ギャイア》や《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》のバリューを上げる《龍騎旋竜 ボルシャック・バルガ》、《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》のサーチ先として《凰翔竜機バルキリー・ルピア》など、人によって様々なカードが採用されており、ドラゴンなら何でも採用が検討可能なこのデッキの拡張性の高さが伺えます。
 しかし、今大会においての最高成績はベスト16。それもそのはず、決勝トーナメントに進出したアーキタイプは<ボルシャック>を対策したアーキタイプがほとんどであり、決勝トーナメント1回戦で<ボルシャック>は苦汁を飲まされる結果となりました。これらの対策への突破口を見つかるかどうかが環境の覇権を維持することに繋がること間違いなしなので、今後の構築の研究に期待です。

・5C

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 王来編での多色プッシュにより環境レベルのアーキタイプとなった本アーキタイプですが、今大会においては『<ボルシャック>の攻撃を受けきる』アーキタイプ、また<ボルシャック>以外にも五分以上に立ち回ることが可能なアーキタイプとしてその存在感を示しました。
 特に今大会での注目ポイントは《ヘブンズ・ゲート》の採用の有無でしょう。<ボルシャック>は勿論『<ボルシャック>より先に殴りきる』アーキタイプに対して踏ませるとほぼ確実にターンをもぎ取ることが可能です。また、<赤緑青ドギラゴン閃>に採用されている《アルカディアス・モモキング》が存在しても詠唱可能である点は見過ごせません。純正の<ヘブンズ>も6名の使用者がいたことからかなりビートデッキはやりずらかったことは間違いないでしょう。《ヘブンズ・ゲート》を採用していなかったプレイヤーも<ボルシャック>への対抗策として《「修羅」の頂VAN・ベートーベン》や《調和と繁栄の罠》、《天使と悪魔の墳墓》といった各々の回答を見出しており、使用者によってデッキリストは異なるものの、対<ボルシャック>という方向性は同じという面白い結果となりました。
 今大会での立ち位置はよかったにも関わらず最高成績はベスト8。それには<ボルシャック>VS対<ボルシャック>の構図の外側から忍び寄る後述するあるアーキタイプが関係していました。今後も、5C特有の拡張性を活かし、リアルタイムのメタゲームに適応し続けることでその存在感を放っていくことでしょう。

・ジョー星ゼロルピア

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 今大会の<ボルシャック>VS対<ボルシャック>の構図の中で一つ暗躍するアーキタイプがありました。それは<ジョー星ゼロルピア>です。今大会のメタの隙を突いて1、2フィニッシュとなりました。『<ボルシャック>の攻撃を受けきる』アーキタイプに対しては殴らず特殊勝利を目指す関係上有利であり、『<ボルシャック>より先に殴りきる』アーキタイプで最も人気となった<ドギラゴン閃>には《希望のジョー星》で革命チェンジギミックを否定することが可能です。さらに、苦手としているカード除去を避けるため、《天災 デドダム》や《天体妖精 エスメル / 「お茶はいかがですか?」》によって6マナまで伸ばしてから《希望のジョー星》と《ゼロルピア》を同時に出すプランを狙うことも可能な構築となっていたことも今大会で勝ち上がった理由の一つでしょう。
 今回は<ボルシャック>の陰から暗躍することができましたが、今後は確実に意識されることは間違いないので、このアーキタイプを使う際は<DG-パルテノン ~龍の創り出される地~>や<リツイーギョ #桜 #満開>に対するメタカードは搭載した方が良さそうです。

・次回予告

 今月の新南陽CSはあと1回開催予定です。フォーマットはアドバンスで開催します。こちらのご参加もよろしくお願いいたします。

 8月に開催する新南陽CSにつきましては、現在の社会情勢を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、山口県在住でない方のご参加の『自粛』をお願いしております。県外に在住の方でご参加を希望される方には大変申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

 それでは、また次回の新南陽CSでお会いしましょう!

・第26回新南陽CS(64名:アドバンス:8月22日(日))大会ページ

  参加表明開始:8月8日(日)20時より

・第27回新南陽CS(64名:アドバンス:9月5日(日))大会ページ

  参加表明開始:8月22日(日)20時より

・第28回新南陽CS(64名:アドバンス:9月26日(日))大会ページ

  参加表明開始:9月5日(日)20時より

・ベスト4デッキリスト


優勝 メッシ@ 選手(ジョー星ゼロルピア)

*第28回新南陽CS開催日以降公開

2位 くろ。 選手(ジョー星ゼロルピア

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3位 ふわしろ 選手(赤白ドギラゴン閃

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4位 はまちゃん 選手(赤白青輝羅star)

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