19.好きな動物

12月23日。いよいよ月末感が出てきたような感じです。
今日はほんわりする話題、好きな動物について書いていこうかと思います。

A面、好きな動物
 A面が好きな動物と言えば、猫だ。小さいころから家で猫が飼われていた。
 といっても、けっこうなワイルドっぷりなので抱っこなどさせてもらえなかった。親戚の獣医のお姉さんが抱っこした時だけおとなしく抱かれていた。なぜだ。だからA面は猫を抱っこした経験がほぼない。
 キキちゃんという猫を飼っていた。我が家で飼った最後の猫だ。黒のミックス猫で、グリーンの目をしていた。キキちゃんは鰹節が好きだった。パックの鰹節を開けると
とすとすとすとす…と軽やかなステップで鰹節をもらいに来る。必死に目を合わせようとするのだ。こちらもそう頻繁にやるまいと思っていて、キキちゃんを無視するのだが、無視を続けていると、椅子のふちに前足をのせて主張してくる。
 ちょっとだけだからねとばあちゃんが鰹節をやってしまう。だれから鰹節をもらうべきかも理解しているようだった。
 キキちゃんとA面は少し意思の疎通が出来ていたような気がしていた。外に出たがる子だったので、庭に少し放してやるのだが、
「今日は寒いから早く帰っておいで」
 なんて伝えると、すぐに帰ってきてベランダの引き戸が開くのを待っていた。
「注射痛いよね、でもこれでよくなるよ」
 と伝えると、涙を流しながらもギャーと言わず、おとなしく医者の注射をこらえるのだった。
 A面が猫の寿命は約15年だと知ったのは7歳のころだったと思う。「きみとは後八年一緒にいられるかどうかだね。」と7歳のA面は言った。そのころからお別れの覚悟をしていた。というのも、もう一匹の先住猫がなくなったのがちょうどそのへんだったからだ。動かなくなって一回り痩せてなくなった先住猫を見て、最後の瞬間に立ち会えるか不安だった。
 A面が九州に逃亡したあたりからどうもキキちゃんの調子が良くなかったようだ。A面が受験のために関西に戻ってきたときには、右往左往していて落ち着きがなかった。その後、食べては戻しを繰り返していたようだった。
 祖母がシャワーを浴びているうちに息を引き取った。
 お別れの覚悟はずっとできないままだった。結局キキちゃんの最後の姿を見ることもなく市のクリーンセンターに運ばれた。とても心残りでもあるし、同時に当時はキキちゃんの死を受け入れられないメンタルでもあった。でも7歳の時からいつか別れが来るのだけは知っていた。それだけが救いだった。
 あれからもう15年が経とうとしている。今でも実家に行くと、ふとした瞬間にキキちゃんがいるような気がする。

B面、好きな動物
 いやぁ、難しいな。好きな動物って言われると特にないんだよな。
 見た目で好きなのはカタカケフウチョウかなぁ。あのキノコっぽい見た目がとてもかわいい。あと求愛ダンスもかわいい。ぜひYoutubeとかで探してみてほしい。あの黒い塊がちょこちょこ動くのがかわいい。
 ハムスターとかも好き。回し車を一生懸命回してるのかわいくない?
 ハエトリグモとかもちょこちょこ動いていくのが好き。

 あ、一番好きなのタカアシガニかもしれない。あの宇宙からの侵略者的なフォルムとゆっくり動いていく感じ、めっちゃおもろい。Wikipediaの画像でめっちゃ高枝切りばさみみたいなタカアシガニの画像があるんだけど、後輩に教えてもらって以来のお気に入り画像だな。

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