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私立は勝つことに追われる。俺たちは都立を卒業した生徒の10年後の未来を大切にしたい

私立の監督は勝てなきゃクビ。都立の監督がいかに本気になってやるかなんだよ」

確かに強豪私立との練習試合を通じて、学ぶことは多くあり覚悟や本気度は全然違った。
本気で甲子園を目指し、本気でプロ野球選手を目指している高校生だ。それに比べるとうちは中学時代全く試合出なかった人間、なんとなく高校でも続けたいなどなど都立はいろんな生徒が集まる。入学当初はそれぞれが見ている方向がバラバラ。だからこそ上級生になるにつれて、チームとして品格が出てくる。そこで勝てばいい。

同期には練習サボらず、高い意識で取り組んでいる選手もいたがメンバーには入れなかった。

「社会人でも真面目や努力で評価してもらうことはあるかもしれないけど、世の中結果が全て。練習メニューでも平等にしている、試合で結果出せないものは使うことできない。だからといって、そこを尊重しないわけではないが結果が出せないのであればダメなものはダメと伝えることも指導者の仕事。次のステージで努力して結果出せばいい。人はいつ伸びるかわからない過程で褒めて伸ばすなんて大反対。高校野球は通過点。人生には辛いことの方が多くある。逆境に立たされたときにどうするかが全て。孤独にもなるし、決断を迫られることに気持ちで負けちゃいけない」

日々、このような気持ちの部分で成長することに訴えかけ、指導していた有馬先生。現在も毎年教え子を出す有馬先生にとってこの部分を引き続き指導していることは間違いない。

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