【ショート小説】予想外のキュン~夏が終わる日~
夏が終わる瞬間は8月31日の23時59分だと思う。
花火大会が終わるように夏は盛大に終わり、余韻を残す。そういった意味で、夏は私にとっていつも余韻を感じられるし、その瞬間が8月31日の23時59分だと思っている。
この夏も、私は誰かと花火大会に行くことで寂しさを埋めることはできなかった。フリーターになって2年も経つ。つまり、高校を卒業して2年も経っていて、このコンビニで働いて、2年弱になる。
去年までは浪人して、大学入試を目指していた。だけど、今年の3月にすべての