経理初心者が取るべき資格【新社会人や経理に配属されたばかりの人におすすめ】
経理を目指そうと思っている学生や、経理に配属されてばかりの方で、
「経理を目指すのに何を勉強すればよいのだろう?」
「経理に配属になったけど、実務が全然わからない、、、」
という方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなあなたに、
・大手メーカでの経理歴8年
・USCPA、TOEIC900超え、簿記2級等の資格に合格
・経理として海外赴任経験あり
の僕がおすすめの資格を解説します。
結論から言うと、
・日商簿記2級
・TOEIC760
の2つがおすすめです。
詳しく説明していきます。
【資格は良い経験への切符】
まず、資格の意義を説明します。
意義は2つあり、
・知識の習得
・良い経験への切符
です。
知識の習得は言うまでもないでしょう。ある分野で何かをする場合、その分野の知識がなければ何もすることができません。
例えば、経理では「仕訳を作成する」機会がありますが、全く知識がなければ、
「仕訳って何?」
という状態になります。
そこで、資格というツールを用いることで、初心者が必要な知識を効率的に学ぶことで、実務に必要な知識を効率的に身につけることが必要です。
「知識の習得」も大事なのですが、それより僕が強調したいのは「良い経験への切符」であるという点です。
ある組織の中で抜きん出た存在になるには良い経験を積むことが必要です。経理の業務で具体的に言うと、海外赴任やM&Aの担当になる、といったものです。
これらは経理の中でも抜きん出た存在にならないと経験することはできません。なぜなら、海外赴任する場合は、ある程度マネジメントができる人しか行けないし、M&Aは専門的な知識がないと対応できないからです。
では、どうすれば良い経験を積むことができるのでしょうか?
その有効な対応策が資格を取得することなのです。
なぜなら、経理などの管理部門ではルーティンワークが大半を占めており、他人と差別化することが難しいからです。つまり、資格は他人と差別化するのに有効なツールなのです。
つまり、資格で他人と差別化することで、優先的に良い経験を積めるようになるのです。
【簿記2級は経理への前提条件】
次に、具体的にそれぞれの資格を解説していきます。
まず、簿記2級ですが、以下のような資格です。
・差別化ではなく前提条件
・ある程度、会計の知識を網羅できる
簿記2級は他人と差別化するものではなく、前提条件です。なぜなら、経理の職種と志望する学生は大抵簿記2級を取得しているからです。そのため、足切りされないために「最低限の知識を持っている」ことを示すために必要な資格なのです。
また、簿記2級を学ぶことで、会計という分野をある程度網羅的に学習することができます。もちろん、実務ではより高度な論点に対応することもありますが、ルーティンワークをこなす上では、簿記2級である程度対応する事ができます。
このように説明すると、
「簿記3級じゃダメなの?」
と感じる方もいるでしょう。
正直、簿記3級では足りません。
なぜなら、簿記3級は個人商店の簿記であり、知識の網羅性が低いからです、
2級は原価計算や連結会計といった高度な論点の基礎も含んでいて、ある程度の知識を網羅しています、
なので、まずは簿記3級から初めて、2級までの合格を目指しましょう、
【TOEIC760は一目置かれる】
このように簿記2級はいわば経理にとっては守りの資格ですが、TOEIC760は持っていると、
「結構英語できるんだね。」
と思われます。
なぜなら、今の40代以上の人でTOEICのスコアが高い人が少ないからです。
実際に、僕の会社の上司は400とか500レベルの人が多いです。
(単に会社のレベルが低いだけかもしれませんが、、、笑)
特に私が勤めている古い文化の大手メーカーは英語のできる人材が40代以上の年代だと絶望的に少ないです。
そのため、少しTOEICの点数が良いだけで、すごいと思われる可能性が高いです。
実際はTOEIC760は2ヶ月くらいあれば元々500レベルの人でも取れるレベルです。
ちなにみ、TOEICの平均点は、
・学生:500後半
・社会人:600前後
なので、700後半くらい、具体的には760くらい持っていれば差別化しやすいです。
このように、実際のレベルと周りの人が感じるレベルにギャップがあるので、TOEIC760は評価されやすい資格(実際は資格ではありませんが)です。
【体験談】
僕は28歳くらいのときに、簿記2級とTOEIC700前半くらいのスコアを取得していましたが、何と海外への1年間の研修生に選ばれました。
うちの会社では若手の中から10人弱程度が選抜されるのですが、僕は志望していたこともあり研修生に選ばれました。
研修生に選ぶのは部長レベルなので、実際の私の働きぶりはそこまで知らないと思いますが、TOEICのスコアが高かったことから選ばれたのだと思います。
(実際には課長とかが推薦してくれた影響も大きかったと思いますが)
このように、TOEICのスコアがそこそこ取れていたため、僕自身良い経験を積めました。
【まとめ】
これから経理を志望して就活する学生、経理に配属された社会人は、攻守のバランスが良い、
・簿記2級
・TOEIC760
をおすすめします。
「具体的にどのように勉強すればいいの?」
と思う方もいらっしゃると思うので、次の記事で解説していきます。
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