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あなたのダイエットが成功しないワケ

世にダイエット本とか、ダイエット企画とか、ダイエット食品とか氾濫していますね。でも、それらがなくなることは「まず」ありません。

だって、ダイエットに成功する人って少ないから。ものすごく。

成功する人がもともと少ないのに加えて、「○○をしたら○○キロ痩せた!」っていう成功者の中から、「やっぱりリバウンドしちゃった」という人がちらほら出てくるので、さらに少なくなる。

納豆しか食べないダイエットとか、トマトジュースを飲むダイエットとか、温野菜ダイエットとか、電気刺激で腹筋を動かすダイエットとか、元軍人が物凄い勢いでサディスティックに「しごいてくれる」ダイエットとか、それはもう色々なダイエットが流行っては過去の遺物になってきました。

でも、気づいたんです。ダイエットって簡単なんだって。

ダイエットに成功しないのは、「努力が足りない」とか「そういう体質だから仕方がない」とか、そういうことじゃないんですね。

単純に、「ダイエットについての誤解」が広く一般に蔓延していて、それを本人も無自覚にそのまま受け入れていることが大きな要因だと思います。

その「誤解」について、ダイエットの本質を明らかにしながら思いつくままに書いておきます。

ダイエットは単純な「算数」にすぎない

ダイエットの基本のキ。
消費カロリー>摂取カロリーなら痩せる
消費カロリー<摂取カロリーなら太る

これだけのことです。痩せないのであれば、単純に運動によって消費するカロリーよりも、摂取しているカロリーが大きすぎるということ。

もちろん、運動が足りなさすぎるという場合もありますし、摂取カロリーが多すぎるという場合もあります。

いずれにしても、ダイエットの大前提になるのは、この単純な「足し算、引き算」なので、常に「消費カロリーが少なすぎるのか、摂取カロリーが多すぎる」かもしれないということを意識するようにしてみるべき。

食事の回数は2回と3回ではどちらがいいかとか、食物繊維を最初に食べた方がいいとか、そういう細かいことよりも以前に、「消費カロリーと摂取カロリー」のバランスが取れているかどうかをチェックしてください。

人間のカラダは「省エネ」にできている

人間の体は、とても「省エネルギー」であるということを知る必要があります。おにぎり1個のカロリーで、どのくらいジョギングしたときのカロリーを消費できるかを調べてみれば、きっと驚くはずです。

体重60kgの人が時速8kmで30分間もジョギングしても、消費するカロリーは240kcalで、おにぎり1.5個分にしかなりません。

つまり、いつもお昼にカップラーメンとおにぎり3個ぐらい食べている人なら、このおにぎりをやめるだけで、毎日お昼にジョギングを1時間しているのと同じということになります。

だから、「今日はダイエットを超がんばったから、ケーキ1個ぐらい食べてもいいよね」なんてことを繰り返していると、消費したカロリーよりもご褒美として摂取するカロリーのほうが上回るなんていうことは、簡単に起こりえます。

ダイエットは「一生、続けるもの」という視点

目標体重を設定することは、全然悪いことではないと思います。でも、そこに到達するために例えば「〇〇しか食べないダイエット」とか、「目標達成までは何が何でも毎日ジョギングと腹筋500回」みたいな無理をすると、なかなか続かない人が多いようです。

だって、あんまりストレスフルな方法で「瞬間風速的」に取り組むと、目標を達成する前に挫折するか、目標達成とともにそれまでの緊張の糸というか、タガが外れてしまうんですね。

だから、2週間で5キロ痩せるぞ!なんて少々無茶な計画をたてて、食事も制限しながら運動も目一杯するみたいなMっ気たっぷりのダイエットをして、10日目くらいに我慢できなくなってドカ食いしたり、目標を達成してもその後に体重を維持することができなくて、結局7キロ太っちゃったみたいなことになりがち。

食事も運動も、自分の標準体重なりの「普通」を続ければ、自然と痩せていくもの。それを、短期間で達成しようとするから、無理なストレスがかかって失敗するのではないかと思います。

短くても1年くらいのスパンでダイエットすると考えてみてはどうでしょうか?

それだと、期間が長過ぎるって?

じゃあ、ちょうど1年前にダイエットを1年計画で始めて無理なく成功していたとしたら、今のあなたは何キロですか?

憂さ晴らしやストレス解消に食べていないか

ダイエットをしようと決意する前に、自分が「憂さ晴らし」や「ストレス解消」のために「食べる」ということを選択していないかどうか、チェックしてみてください。

もし、心当たりが少しでもあるなら、単純にダイエットを決意することはかなりリスクがあると思います。

なぜなら、ストレスの元をそのまま放置しておいて、かつダイエットによってストレス解消の道も閉ざすことになってしまうからです。

そうすると、ダイエットそのものも本人のストレス源となってしまいますし、挫折もしやすくなります。そして、かえって「ドカ食い」でダイエットに挫折したストレスを解消する、みたいな悪循環に陥りかねません。

食事の喜びよりも大きな喜びを見つけられると捗る

上司に無理難題を押し付けられて「お昼は何を食べようかな」と考えることを楽しみにして現実逃避したり、「今日はイライラすることがあったからご褒美に甘いものを食べよう」みたいな思考回路だと、いつまでたってもダイエットに真剣には取り組めません。

ましてや、一日の最大の楽しみが「食事」みたいな状況だと、ダイエットはかなり難しいと思います。

お酒などのアルコール類は、脂肪をエネルギーに変える肝臓の働きを邪魔するので別として、それ以外のことで何か「楽しめること」「夢中になれること」「熱中できること」を見つけられれば、自然と食事に対する執着が減り、ダイエットに取り組みやすくなります。

食事以外に楽しみが見つけられれば、食事によって快感を得る必要がなくなるので、カラダが必要とする以上に食べるということはなくなります。


以上





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