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カメラ売り場は何とかならんのか?

親しいカメラ屋さんなり、顔見知りの店員さんがいて、カメラを買うときはいつも信頼の置けるお店で買うよという人は「なに言ってんの?」と思うでしょうが。

地方の家電量販店でカメラを買うときの話。

店頭に並んでるカメラを手にとって「試し撮り」しますよね?安くない買い物だし。いくらAmazonが便利だからって言っても、やっぱりカスタマーレビューだけを参考にカメラを買うのは躊躇します。

そこで試すわけですよ、実際に。手にとって。

シャッターの感触は自分好みか?フォーカスが(ピントが)合うまでの時間は実際に試してみて充分な速度か?ホワイトバランスの傾向は?などなど、いろいろ実機で撮ってみないことには分からないことが結構あります。

ところがですよ。

私の住んでる地方の家電量販店だと、カメラ売り場のカメラは、管理が行き届いていないっていうか、もう放置プレイなわけです。常に。

言語設定が中国語とかポルトガル語になったまま数日間そのままだったり、設定メニューの深いところにあるホワイトバランスのカスタマイズ設定がメチャクチャになったままだったり、レンズに指紋がベタベタついたままだったり。テスト機用の電源がつながっていないなんてこともありますね。

売る気がないのか?

カメラの専門店とか、都会の大型家電量販店(ヨドバシとかビックとか、カメラが社名につくところ)なんかだとこういうことはあまりないのかもしれませんが、一地方の家電量販店だとこういうことがもう、頻繁にあるわけです(某ヤ○ダとか某コ○マとか)

これはもう、カメラは売る気がないのかと思っちゃいます。

だってですよ?Amazonみたいな通販会社だと、現物を手にとって試してみることは出来ないわけです。だから、まぁカスタマーレビューなんかを参考にして買うかどうかを決めるわけですが、やっぱり実物を触ることが出来るっていう「実店舗のある家電量販店」は「実際に試せる」のが強いアピールポイントのはずです。それなのに、その「タッチ&トライ」の現場は、かなりの確率で放置されているのが現状。

例えば、言語設定が変えられてると困るのが「日本語に戻せない」ということ。これはもうかなりの確率で無理です。英語ならまだいいんですが、中国語とかポルトガル語に変えられていると、その言語での「言語設定」という単語が分からないので再設定が自分じゃとても出来ません。(まぁ、これは店員さんも同じなのかな?)

ホワイトバランスの設定などが微妙にカスタマイズされたままなのも、最近は「工場出荷時の設定に戻す」というメニューがだいたいどのカメラにもあるので、これを最初にするのを私は覚えました。そうしないと、なんだかビミョーに肌色が黄色っぽくて不自然だったり、逆に何を撮っても赤みがかかっていたりというようなことを回避できません。この状況を知らずに、店頭でいろいろなカメラを試し撮りして、間違った設定を元に買うカメラを決めてしまう人が結構多いんじゃないでしょうか。

あと、レンズが指紋だらけ、なんていうのはもう「モノ売るってレベルじゃねーぞ」的な感じがします。カメラ好きからすると、レンズに指紋ってありえないんですが、それでも売っている人たちには、せめて指紋くらいは毎日拭き取ったカメラを売り場に並べて欲しいんです。

もう有料でもいいから・・・

もう「安く買わせろ」というお客側のプレッシャーが強くなりすぎると、こういう「手抜き」が横行するしかないのかなと。

それに、安く買えるのは悪くないし、かなりありがたいんだけど、「試してから買える」カメラの種類も限られてくるわけです。なぜなら、仕入れるカメラの種類を絞って、大量に仕入れないと安く売れないから。これはもう、「安く売れー」というプレッシャーが強すぎると、消費者の選択肢が狭くなってしまう。

ましてや、単焦点レンズなんて、置いてないことが多いですね。

スマホのカメラも進化して、スマホで写真を撮る機会は増えたんだから、写真人口は増えているはず。そういう「スマホで写真を撮るようになった初心者」をターゲットにすれば、普段見慣れた写真とは違うボケの表現だったり高い光学性能が得られる「安い単焦点レンズ」なんて売りやすいと思うんですけどねぇ。でも、まず置いてない。

もう安く買いたいときは、Amazonなり価格ドットコムなりで買う人が増えてくるんだから、実店舗でカメラを売るなら単なる安売り競争とは別の土俵で戦って欲しい。

スマホのカメラの性能がだんだんと上がってきて、1万円前後の安いデジカメは売上がかなり厳しいそうです。

そうだとすれば、レンズ交換式のちょっといいデジカメと単焦点レンズなんかは「スマホからちょっとステップアップしたい」という初心者に近い層の人達にピッタリなんだから、実店舗でじっくり教えてくれる有料のセミナーなんかがあってもいいんじゃないかと。

安い単焦点レンズを大量に引っさげて、各カメラメーカーとかレンズメーカーの営業担当が、売り場でデモンストレーションでもしてくれれば楽しいんですけどねぇ。

なぜか電源が入らない状態のまま、売り場で放置されているPanasonic の小さくて魅力的なミラーレス一眼「GM1」を眺めながら、そんなことを想いました。


以上









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