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銀座の博品館に行ってきた。おもちゃ屋ってこうだったな。

銀座に「博品館TOY PARK」っていう、おもちゃ屋さんがあるんです。

なんでも昭和53年に建ったビルで、エレベーターは「油圧式」のため、乗ると少し油の臭いがします。そんな古き良き時代の香りがする、おもちゃ屋さん。

イオンのおもちゃ売り場とか、イトーヨーカドーのおもちゃ売り場、トイザらス・ベビーザらスなんかは行ったことがありますが、考えてみれば子供が産まれてから「おもちゃ屋」には行ったことがないなぁ、ということに気が付きました。

そもそも、おもちゃ屋さんって今の時代、生き残っているところがどのくらいあるんでしょうかね。

自分が子供の頃は、クリスマスにサンタの格好をしたおもちゃ屋の店員さんが、おもちゃを配りに来てくれたりしたものです。(そのサンタさんは黒の長靴を履いて、タクシーで乗り付けたのは子供心にショックでしたが)そのステキなサービスをしてくれていたおもちゃ屋さんも、だいぶ前に店じまいしてしまって今はありません。

そらそうですよ。でっかいスーパーに行けば、新しい、売れ筋のおもちゃがたくさん売ってるんですから。それに駐車場も広いし、価格も安いし、普通のおもちゃ屋さんはどう対抗できるというのだろう。

売れ筋でないものも置いている

銀座という立地もあってか、博品館は外国人観光客と思わしき人も結構いました。それに加えて気づいたのが、「見たことのないおもちゃが結構置いてある」ということです。

イオンとか、イトーヨーカドーとか、ちょっと郊外のスーパーに併設されているようなおもちゃ売り場だと、それこそ「売れるおもちゃ」しか置いていません。効率よく、全国各地の売り場から収集したデータを元にして品揃えをするために、ある程度、品揃えが似たようなものになるのは避けられないんでしょうね。

百貨店だとそういった「既視感」はあまり感じませんが、こだわってセレクトされた逸品、みたいなものに限定されすぎていて、あまりあれこれと選ぶ余地がありません。

それに比べて博品館は、売れるおもちゃはもちろん置いてありましたが、品揃えが豊富でいろいろありました。百貨店でセレクトされるようなお高めのものもありますし、乳幼児用の木製玩具も結構ありました。あそこまで揃えても、そんなに頻繁には売れないんだろうなぁ、とは思いましたが、親としては選択の幅が広くて見ていて飽きないし、何よりも大人が楽しくなっちゃいました。

布製 コロコロ地球儀(英語版)とか、ママが興奮して大変でした。「こんなの見たことない」と。

その場で遊んでみることが出来る

箱に入ったままのおもちゃを、外箱の写真を見て買うのは勇気のいるものです。Amazonなどでカスタマーレビューを見ても、「どう遊べるのか」「子供の反応はどうなんだろう」というのが分からないわけです。やっぱり実際に手にとって遊ぶのが一番。

博品館は、通路が狭くなるのに、これでもかというくらい見本のおもちゃが置いてありました。某○○ザラスもこんなにお試しで遊べなかったなー。

おもちゃ売り場の一角、というか奥の方にでっかいレーシングカーのコースがあって、自分で好きな車を選んで遊べるスペースもありましたね。コースアウトしてしまった車を店員さんがコースに戻したりしてくれていて、私はほっこりした気分になったんですが、遊んでいる親子の目は真剣そのものでしたね。

最近のスロットカーは、かなり本格的でかっこ良くなったみたいです。スロットカーっていうのは、コースに置いて、コントローラーでスピードを調整して走らせるレーシングカーですね。懐かしい。1/32スケールのスロットカーなんて、めちゃくちゃ完成度高そうです。その分、お値段もそれなりにするようですが。

最近の「おもちゃ売り場」は、通路も広いし、売れ筋のおもちゃがたくさんあって「買いやすい」という感じがしますが、それに対して博品館はどちらかというと通路もそんなに広いとは言えないし、特に安く買えるわけではありませんが、手にとって遊べるおもちゃが多く、見たことのないおもちゃに出会えることができました。

親の私も、子供心が復活しそうなほど楽しめたスポットでした。


以上





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