#1 家探しのきっかけ 実家をリフォームするか新居買うか(前編)

今私は、昔両親と暮らしてた家に、妻と子供達と住んでいる。家賃がかからないと言われると羨ましいと思われてしまうのだが、私の中では段々悩みの種になってきていた。確かに非常にありがたいことではあるが、そのままでは住み続けられない問題に直面した。

立地は都心に近いけどかなり築年の経った1LDKしか無いマンション。しかもリフォームしてから20年近く経ったのであちこちガタが来始めている。エアコンが壊れ、さらには給湯器が壊れてしまい、1年で合わせて35万円の出費…コンロや風呂トイレもそろそろ取り替えないと壊れそうな頃合いで怖い。

そして何より…取り替えるなら間取りを変えたい。
まず大昔から変わらない風呂トイレ一緒の間取り、そして全くプライバシーを確保できない仕切りの無さはなんとかしたい。
子供が小学生になった時を考えたら部屋数重視でせめて2DKの方が良いだろうか…それでもかなりギリギリだ。少しでも無駄なく叶えるにはどうすれば…と自分の中で間取りを10cm単位でパズルを当てはめるように想像した。

そしてその要件を書き出して、見積もりをリフォーム業者の方に出してもらった。大体500万円くらいはかかるそうだ。さらに引っ越しが2回と仮住まいで50-100万はいるだろうか。今まで両親のご厚意で貯まった貯蓄を使えば何とか出来そうだ。

しかし言うまでもなくこの家は親の持ち物だ。まずは親に資料を見せ

…1秒でポイされてしまった。リフォームの値段に納得が行かなかったらしい。

けど費用を削るにはどうすれば良いだろうか…間取り変えないで我慢するのは嫌だけど変えるならそこそこ費用は覚悟が要る話。どう親を説得すれば良いだろうか、と頭を悩ませる。

そこでふと我に立ち返った。

この家にあと何年住めるだろうか。僕は高校卒業まで我慢した。けど一人っ子だから出来た話かもしれない…子2人だと頑張れて小学校卒業くらいまでは行けないだろうか。私立中に行けたら自治体を跨いでも転校は無いし。

でももし途中でギブアップになったらどうしよう…調べたところ、あいにくこのエリアの相場が高すぎるせいで、校区を変えずに途中で3LDK賃貸に乗り換える場合は、家賃は20万円台を覚悟する必要があるようだ。とても払える自信が僕にはない。なかなか辛い未来が見える。

ならばいっそ…この生まれ育った家を捨ててもいいだろうか?

この家の維持費を両親に負担させてしまう前提ではあるが、今のうちに郊外に引っ越して新居を構える方が実は楽な選択肢なのかもしれない、と思い立つ。

続き


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