見出し画像

肩関節の脱臼について

先日横浜DeNAベイスターズの佐野恵太選手がヘッドスライディングをした時に左肩を脱臼してしまいました。

この件に関して、柔道整復師としても立場から少し考察をしてみました。

推測になってしまいますが、スライディングによる生まれた力が、左手が地面に着いた時に、うまく逃げることができずに、左の肩に大きなストレスが加わってしまったことで肩関節が脱臼したのではないかと思います。

画像1

脱臼した場合、正しい位置に関節(骨)が戻ることで痛みはある程度軽減しますが、ある条件が加わると回復の遅れや反復性(再度脱臼しやすい関節』脱臼をしやすい場合もあるので注意が必要なんです。

もともと、肩関節は人間の体の関節のなかでも脱臼しやすい関節と言われるほど、脱臼しやすい関節なんです。

画像2

その理由は、肩関節の可動域の広さにあります。

腕を大きく回せるのは肩関節が構造上不安定になっている為、可動域が広くなっているんですが、不安定な分、過剰なストレスが加わることで脱臼しやすくなってしまうんです。

また、脱臼する方向が一つではなく様々な方向に脱臼してしまうのも肩関節の特徴です。

画像3

上腕骨頭が前方向に脱臼することを前方脱臼といい

反対に上腕骨頭が肩甲骨の裏側に脱臼することを後方脱臼といいます。

これ以外にも、上腕骨頭が関節窩に強くぶつかり骨折を伴って脱臼するというパターンもあるんです。


私の関節は本来脱臼しないように、靭帯・軟部組織が骨と骨を結び付けてくれています。ですが、脱臼した関節ではほどんどの場合、付近の靭帯が切れてしまったり、損傷してしまうんです。

先程『脱臼した骨が本来の位置に戻れば痛みはある程度軽減しますが、ある条件が加わると回復の遅れや反復性(再度脱臼しやすい関節』脱臼をしやすい場合もあるので注意が必要なんです。』といいましたが、このある条件とは靭帯や軟部組織の損傷具合によって大きく変わってくるんです。


正しい位置に骨が戻っても、関節を繋ぎとめている靭帯や軟部組織に異常があれば、ちょっとしたストレスが加わることで再度脱臼してしまうことになります。これが反復性脱臼になってしまう原因です。


今回の佐野選手の脱臼がどのパターンなのかは分かりませんが、ケガをした2日後には試合には出ていませんでしたが、ファームに来ていたそうなので少し安心しました。

今シーズンのセリーグ制覇の夢は叶いませんでしたが、来シーズン横浜DeNAベイスターズが飛躍するにはキャプテンの佐野選手の活躍が必要だと思いますので、早くケガを治して、来シーズンの佐野選手に期待しましょう!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

I ☆ YOKOHAMA


セントラル接骨院東戸塚店HP ☞ https://www.cbs-higashitotsuka.com/
LINE予約随時受付中です!お気軽にお問い合わせください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?