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仕掛け学を活用したソーシャルディスタンス

皆さん、連休中は生憎の雨模様でしたが何処かへ行かれていましたか?行かれた先でもソーシャルディスタンスを進んで実践されている人、言われるから仕方なく実践される人、そして実践しない人も・・ソーシャルディスタンスはコロナに有効な感染対策です!院内だけでなく院外でも実践してくださいね。

ところでソーシャルディスタンスとは日本語に訳すと“社会的距離”です。日本で起きた新型コロナウイルス感染症の要因である3密(密閉、密集、密室)を避ける方法の一つとしてソーシャルディスタンスが様々な場所で推奨、実践されています。

当院でも4月末から外来の待合の椅子に×のポスターを貼り付け、待合室に座る患者さん同士が隣合わせにならないように工夫してきました。
しかし・・何か違うんです。こちらから強制的にポスターを貼り付けて座る位置を決めてもこれから長期化していくコロナに立ち向かうためには、医療者側の思いだけで継続していく事は厳しいと思いました。地域に生活する人達と共存していく(with corona)方法はないのか?と…。

そこで仕掛け学を参考に何か良い方法はないか?を考えました(Y部先生、私)。「仕掛け」の定義について、大阪大学松村准教授は「問題解決に資するよう人の行動をいざなうもの」「日常生活で不便だな、面倒だなと感じることなどを、どうしたら解決できるかと考えたときに、不便・面倒という問題を作り出している人の行動を変えたらいいと考え、強制的ではなく、ついしたくなるよういざなう」ことだと言われています。

仕掛け学の例はゴミ箱にバスケットのゴールを取り付け、ゴミをゴミ箱に入れたくなる仕掛け、男子トイレに的をつけ、的をめがけさせて尿が飛び散らないような工夫や外来患者が真実の口に手を入れる事で手指衛生を誘う仕掛け等が紹介されています。

そこで当院の仕掛け学は、赤穂にちなんで赤穂浪士四十七士の指定席を外来待合の椅子に設けることにしました。一人一人の名前、特徴、イラスト(赤穂観光大使のイラストレーターもりいくすおさん)を記載したポスターを作成し(総務Kさん作成)椅子に貼り付けています。こうすることで患者さんが自然とソーシャルディスタンスをとることが出来ます(今朝の神戸新聞に掲載されました)。

これからも仕掛け学を利用して強制的ではない感染対策を皆さんや患者さんが進んで実践出来るよう考えていきます。
皆さんも何か良い案があれば教えてくださいね。

Ako central fight against COVID-19
as a team

トップの写真 掲載元

https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/202007/sp/p1_0013543503.shtml

仕掛け学 引用元

https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/storyz/special_issue/research_topics_nl75/201703_spec

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf0CSj0WwgcP9mRbLz0Zr5oIOl78Ens_A-VopUpH8Ip1TzgtQ/viewform?usp=sf_link