タックルが上達しないシンプルな理由
始めまして、こんにちは。
わたくしは最近、子供にラグビーを教えるのが楽しくなってきた者です。
何より、
まだまだ活躍出来ていない子供達が、もっともっと活躍してチームの貴重な存在となれるようになる事を心より願っています。
タックルバックを指さし「出るよー。出るよー。出たー!」や「見たー!見たー!」と大きな声を出しながらタックルに入る練習は見たことありますか?
もし、あなたの子供の練習で、上記のようなタックル練習が多いようであれば、恐らく試合でタックルが出来なくて悩んでいるのではないでしょうか。
しかし一方で、タックルが上手な選手もいます。
その違いは何でしょう・・・?
センスの問題でしょうか。
気持ちの問題でしょうか。
ラグビースクールに通う子供達の練習時間は特に限られています。基本的に日曜日 1回/週のチームが多いのです。
稀に、平日や土曜にも練習しているチームを存在するようですが、ほとんどのチームが1回/週の練習で汗を流しています。
<練習メニュー例>
① ウォーミングアップをしてストレッチ
② ラダやハードルを使ってアジリティートレーニング
③ ボールを使ってパスの練習
④ アタック(攻撃)の練習
⑤ ラック、オーバーの練習
⑥ タックルの練習
⑦ 試合形式の練習
皆さんのチームは、どんな練習を行っていますか。
全体の練習の中で、タックルの練習は少ないのではないでしょうか。
どうしてでしょう。タックルは簡単だからでしょうか。簡単だから少しの練習を行えば、試合で使えるタックルが出来ると考えられているのでしょうか。
それとも、教える時間が無いのでしょうか??
タックルはアタック(攻撃)と同じくらい大事なスキルです。
何故なら相手の得点をゼロ点に抑える事が出来れば負ける事はありません。
つまり、タックルを上達させるにはアタック(攻撃)と同じように練習に時間を費やす必要があります。
しかし、ほとんどチームで練習時間はそのようになってはいません。アタックを上達させる事の優先順位を高くし練習を行っているチームが殆どです。
「仕方がない」と言えば仕方が無いのでしょう。
指導者の方々は限られた時間の中で、子供達が楽しくラグビーに取り組んでくれるための練習内容を真剣に考えてくれています。もちろん無償です。ボランティアです。
子供達が楽しい練習 = アタック(攻撃)の練習
となってしまっているのが現状です。
しかしこの現状は、とても勿体ないように感じます。なぜなら、ステップやパスが苦手な選手でもタックルでヒーローになる選手もいるからです。
青空の下、チームの為に体を張りタックルを決める選手は、本当にカッコいいです。
でも現実では、ラグビーと言うスポーツを楽しめずに、小学生でラグビーから離れていく子供も多いです。
タックルをきちんと指導してもらえなかったとしたらとても残念です。
これは、安全の観点からも良い事ではありません。試合ではタックルするシチュエーションが沢山あるにも関わらず、それ相当の指導を受けていない子も多く存在します。
2011年、2015年と2大会連続ワールドカップ優勝に導いた元オールブラックスのキャプテン リッチー・マコウをご存じでしょうか。
世界最優秀選手に3度も選ばれた、凄い選手です。
リッチー・マコウ選手には、試合で活躍するためのチェックリストが存在します。4つあるチェック項目の1つ目は「タックルができているか。」なのです。
また、リッチー・マコウ選手が3度目の世界優秀選手となった翌年に選ばれたのが、フランス代表のデュソトワールという選手です。
マコウ選手と同じポジション フランカーの選手です。ワールドカップ2007ではニュージーランド相手に。デュソトワール1人でタックル38本というレコード記録を樹立しています。↓動画参照
「タックルこそラグビーの試合で輝くための最短ルートなのかもしれない」と言っても過言ではないでしょう。
では、タックルが上手くなるにはどうしたら良いのか。。。それは、至ってシンプルです。
タックルが上手くなりたいのであれば、練習する時間を増やすしかありません。
白いユニフォームを着た野球部の子達が長い時間かけてと守備練習(ノック)を行うように、ラグビーにおいても必要なのです。
とは言うものの、ラグビーにおいては少し問題があります。
残念ながら、タックルは宿題を教えるのと違い、指導方法も練習方法も分かなない親御さんが殆どです。
しかし、現実的にタックルが上手な選手は、チームの全体練習以外でしっかり練習を行っている子供です。
ラグビー経験者の下、タックルの指導されている子供です。
とは言え、ラグビー経験者じゃないと教える事が出来ないわけではありません。
タックルのポイント・注意点を把握出来ていれば、初心者の方でも子供の練習相手になる事は出来ます。
ご存じでは無いと思いますが、タックルの練習は、専用の道具が無くても場所を選ばずどこでも出来る練習です。
つまりパススキルを上達させるよりも簡単にどこでも行えます。
お父さん+サッカーボール=タックル上達です。
よろしければサポートお願いします。頂いたサポート費は、更に質の高いタックル練習の開発に向け使用させて頂きます。