NewJeans,IVE etc..2023年K-POPガールズグループBEST10

今年2023年もK-P0Pは大盛り上がりでしたね。去年2022年はIVE、NMIXX、LE SSERAFIM、NewJeansと強力グループが大活躍。ヨジャ最強時代は今年も続きました。そんな中から今年を彩ったK-POPガールズグループの珠玉の曲ベスト10を私的に選びたいと思います!

10:QUEENDOM PUZZLE『BAD BLOOD』

高難度ダンスでナナが開花

2023年6月13日〜8月15日まで放送されたサバ番「QUEENDOM PUZZLE」(Abemaで放送)が面白かった。内容は、既にデビュー済みのグループから、最強のガールズグループを作るというもので、MOMOLAND、宇宙少女、CLCらベテランからTripleSまで新旧グループメンバーが競い合った。その中で衝撃だったのがwoo!ah!のナナ。

IVEをはじめ著名グループへの提供で知られる振り付けグループLACHICAによる高難度ダンスでポテンシャルを天井知らずに発揮。特にこの『BAD BLOOD」のしなやかさと強靭さを併せ持つダンスにはびっくり。結果、最終投票2位で「EL7Z UP(エルズアップ)」のメンバーに。観に行った来日公演でそのキレッキレのダンスを目の当たりにし「実在するんだ…」という間抜けな感想を持ったよ。長らく色々なグループを見てきたけれど、ダンサーとして、ナナが一番上手いと思う。筋肉とか関節とか理解できないよ(笑)。正式リリースされている曲ではないので10位にしたが、実は2023年一番の衝撃だったかもしれない。EL7Z UPの、woo!ah!の、ナナの2024年の更なる活躍に期待したい。
P.S.ナナは歌もなかなか上手い。特徴的な低音でグループの表現力を高める。

9:PURPLE KISS『7HEAVEN』

とにかく上手い実力派グループ

PRODUCE48で最終順位29位となり、強い印象を残した最年長ナ・ゴウンをはじめ、歌の上手いメンバーが揃う。流石はMAMAMOOの妹グループ。日本人ながら、第4世代トップの実力派ラッパーと認識されるユキ(彼女もまた上記EL7Z UPのメンバーに選ばれた)の安定した高速ラップ。デビュー前からガイドボーカルをしていた、こちらも第4世代トップボーカリストであるスアンによるビロードのような柔らかな歌い回しなどなど、この曲で十分に堪能できる。23年秋には全米ツアーも行うなど、世界で評価は高まっている。

8:STACY『Teddy Bear』

止まらない王道K-POP

時代に翻弄されず、常にK-POPの王道を行くグループ。それもそのはず、プロデュースするのは、SISTARの『TOUCH MY BODY』やTWICEの『TT』『LIKEY』『Fancy』などK-POPの大ヒット曲を生み出してきたブラック・アイド・ピルスン。彼らの作る間違いないポップソングを選ばれしメンバーが歌い、ジワジワと中毒者を増やしている。今年はサビの可愛らしいダンスが注目された当曲で、今まで以上に認知度を高めた。続く『Bubble』もヒット。快進撃は止まりそうにない。

7:FIFTY FIFTY『Barbie Dreams (feat. Kaliii)』

新人賞は間違いなかったはずが…

2022年11月にデビューし、23年2月に出した『Cupid』は米ビルボードの「ワールドデジタルソングセールス」で8位を記録。中小企業所属のK-POPアーティストとして初めてHOT 100にもチャートインし「中小事務所の軌跡」と呼ばれた。ところが、、急な成功は内紛を招き、残念ながら事実上の解散となってしまった。。映画『バービー』に使われた今作はジャネット・ジャクソンの『Together Again』を引用したバブルガム・ポップ。眩しすぎると共に、正にバブルのようにはじけてなくなってしまった。

6:JEON SOMI『Fast Forward』

遂に黄金期を迎えたクイーン

チョン・ソミは永らく不遇だったと思う。SIXTEENでは「若すぎる」という理由でTWICEのメンバーに選ばれず、PRODUCE101では堂々の第1位でI.O.Iのセンターとなり大成功を収めるも活動期間はあっという間に過ぎ、彼女のために作られたと言われるITZYデビュー前にはJYPから離れた。その後、BLACKPINKの楽曲を作るTEDDYの会社 THEBLACKLABELに入り、遂にジャストフィットの居場所を見つけた気がした。今作ではソミのカリスマが増し、K-POPの女王といった完成度。それにしても、まだ22歳。彼女の伝説はこれからも続くだろう。

5:MAVE:『PANDORA』

未来のアイドル像?

「メタバースに生きるバーチャルアイドルがデビューする」と聞いた時はイロモノと思ったけれど、ごめんなさい、このMVを観て、すっかり魅了されました。上手い歌手の歌をAI処理。ダンスも人間には高難度な振り付け。MVに至ってはビルから飛び降りるなど、絶対に人間には不可能な内容。ただ、人間味を残し、ファンになれちゃうのだから、見事としか言いようがない。若干の「不気味の谷」も良いスパイス。ライブに行きたいけど、そもそもライブってあるの??など、未来の音楽産業を考えさせる存在であることも最高。

4:XG『SHOOTING STAR』

歴史的グループの転機作

全員が日本人のグループであり、正確にはK-POPではない。が、その仕組みを使い生まれたグループゆえ、カウントしたい。

最初に驚いたのは2022年春の、デビュー前teaser動画。「こんなに歌の上手い日本人グループがデビューするの?」と衝撃を受けたが、その後、割とキツめのコンセプトでデビュー。「良いのだけれど。。」というところに出てきたのがこの曲。素直に綺麗な曲での幻想的なパフォーマンスは期待を上回るものだった。

その後、NYのライブでの「全員がaespaのカリナみたい…!」と思った精密なダンスに驚愕。夏からはミニアルバム曲を一つずつ出し、その度に新たな魅力を見せつけられ、ノックアウトされた。11月26日に行われた初の単独公演は、今までに観た全てのライブを凌駕するような圧倒的な完成度。彼女たちが目指す“世界一”まで、応援し続けたい。

3:Red Velvet『Chill Kill』

ベテランの至芸

間も無くデビュー10周年。しかし今もって全盛期と言われる完成度の高さはもはや前人未到の境地に到っている。MVはこのグループによくある、とりあえず無視したくなる良く分からない世界観w ただ、上記動画で言うと2:38〜の展開はあまりに圧巻。歌姫ウェンディを中心に声を絡ませていく。上手いグループしかできない(K-POPではほとんどSMしかやらない)この多声の絡みはモーツァルトの交響曲第41番『ジュピター』の第4楽章を連想させる神々しさ。いつまでも彼女たちの芸術を生み出し、聴かせてほしいと改めて思った。

2:IVE 『I AM』

アイドルながら、アーティストへの道を歩み始める

2021年12月の『ELEVEN』でのデビューは事件だった。その抜群のセンスで第3世代を終了させてしまったのだから。その後も『LOVE DIVE』『After LIKE』と連続大ヒット。しかしK-POPにはヒットは3曲しか続かないというジンクスがある。正念場の4曲目となった当作でIVEが向き合ったのは“自分”たち。人気者ゆえ受けた誹謗中傷を撥ね付けるように「自分は自分」と言う強いメッセージをぶつけてきた。音楽もG5という高音が連発する難曲。音楽番組やライブでの生歌でその実力を見せつけ、続く5曲目もヒット。時代を切り拓く彼女たちの旅はまだまだ続く。あとそうそう、このMVのビジュ強さっぷりはどうよw

1:NewJeans 『Ditto』

今の空気感を閉じ込めた秀作

昨年2022年夏のデビューから一気に世界の心を鷲掴みにしたニュジ。待望の初カムバは期待を裏切らない傑作でしたね。飾らず力まず自然体でクールな疾走感は正に今の時代の空気感。あと、生で観た感想はダンスが上手いグループなんだな、ということ。脱力してそうで、きっちり制御されていて観ていて気持ち良さがあった。今をときめく彼女らの24年も楽しみでならない。

ということで、10曲を取り上げてみましたが、名曲は他にもたくさん。第4世代の女王aespaが帰還した『Drama』、アコースティックな新たな姿を見せてくれたLE SSERAFIMの『Perfect Night』、安定のトムボーイ感(G)I-DLEの『Queencard』、YG待望の新人BABYMONSTERの『BATTER UP』、明るい姿で韓国デビューを成功させたNiziUの『HEARTRIS』などなど。楽しい一年でした。来年2024年も良い曲に出会えますように。

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