見出し画像

2023読んだ本

今年は7月くらいから、配属されたPJがスピードが早く、立ち上げるPJがかなり多く忙しかった。そのため、本を読む余裕がなく、毎週が忙しく過ごしていた。改めて振り返ると、必要に迫られて組織や、マネジメントに関わる本を読むことが多かった。主に今年の前半読んでいた本や、どうしてもできなくてページを開いて使っていた本が多い。

来年は、今年の後半仕仕掛けてていたことを成果にできるよう進めていって、より新しい領域の仕事ができるようになると良いなと思ってる。

 世界標準の経営理論 / 入山 章栄

分厚くて家に置いておいて、わからないことがあると、辞書のように使ってる。
組織作りとか、事業戦略とか、マネジメント方法などそういう話になった時に、全然そういう知識がなくて仕方なく振り返りたい時に読んで自分で喋れるようにするのに使っていた。
事業戦略を作るときに、なぜこの戦略を取るのか?、組織を変えるときにこういう論理で説明しようみたいなところをなるほどこういう見方があるのか?、ととてもわかりやすい。
多くの会社の経営層が、割と1世代前の経営理論が頭に入ってて、こちらでプランを作って持っていくと、なぜこの方法なの?と素直に聞かれる時が多くて、それをちゃんと説明するために読んでいた。
2019年の本だけど、参照されている内容が全然古くならないのは、僕が古い組織にいるからなのかもしれない。

ジャーニーシフト デジタル社会を生き抜く前提条件 / 藤井 保文

主に今年の前半この本に書いてある、価値交換ネットワークによる社会変革がどのようにおこなられるのか? というのが知りたくて読んでいた。分散ループがどのように作られるか、そういう社会が実現される時に、自分たちが何をしたいのか?を知りたくて読んでいた。
一方、深津さんとのAIについての対談はChatGPT前なので、とても昔な感じがするね。

 今すぐ結果が出る 1ページ思考 / 長谷川 晋

夏くらいから仕事をし始めた職場で、お前の話はくどくどしててしんどいということを言われて渡された本。最近年をとったとので偉い人にちょっといいですか? とぺろっと説明して、意思決定してもらうことが出てきた。また、いろんな人を巻き込みながら仕事するのに、コンテキストを理解してもらうために、説明することが多くなってきた。
偉い人への説明は機会が少なければ、毎回しっかりパワーポイントを用意したいんだけど、よく見ると偉い人も説明を受けたいわけではなく、こちらのやってることを短く理解してもらって、その後意思決定したいと思ってることが多そうだと思った。そうすると、もっとシャープに言いたいことを説明し、意思決定結果を残せるようにしてあげたい。
また、PJに入ってもらった新たな人への普段の職場で定番でよくやってしまうのが、お客さんへの提案資料とか、外部向けの説明資料を使って概要を説明しがちなんだけど、それだと自分ごとにならないので、その後2回くらい説明しないといけないのがとても困っていた。忙しいから来てもらったのに、そんなにこっちの手間をかけるのも面倒だよねということが多い。
結果、スライドを用意するのもいいけど、そもそも準備してる暇もないし、色々変えてる余裕もないな、そのため口頭で重要なメッセージを伝えてしまうことが多かった。
それを1ページで伝えましょうというのが本書だ。これでかなりいろんな仕事ができるようになった。 1ページでまとめるのも重要で、打ち合わせで出席する人や議題に合わせて抽象度を上げ下げする必要がある。詳細には書けないから、一旦抽象度を上げて、方向性が多分これというのと、参加者で議論すべきポイントを置いてあげる。それで仕事が前に必ず進む。

人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」 / 篠田 謙一

ゲノム解析により、アフリカで発生した人類の軌跡を説明してくれる本。 昔は骨の形で似てる、似てないとか言っていたのが、ゲノム解析によって推論がかなり細かくできるようになってきたのが面白い。
日本人の定義が、そもそももともと本州に移り住んでた縄文人、その後大陸から来た渡来人、そしてアイヌと琉球の人たちと多岐に渡ることを科学的に示し、それらがどういう経緯をたどったかが説明されてる。
COVIDによってゲノム解析が一般化されたが、このような古代研究が正しく科学的にわかってくるのはとても面白い。こういうクロスオーバーな取り組みにどうしてもロマンを感じる。

 コンサルティング会社サバイバルマニュアル / メン獄

ちょうどチームで成果を出さないといけない時期に読んでいた。
多分この本を読んでから、上で言ってる1ページ思考とか、世界標準の経営理論とかが、使えるようになったんだと思う。コンサルの人に対して、仕事をお願いして一緒にPJを進めたことがあるので、出てくる登場人物のリアリティがすごくて、著者のメン獄さんの観察眼が素晴らしいなと思いながら読み進めた。

失敗の本質 / 戸部良一 他

グループMTGでこの本の話題が出てきて読み直した。
なぜ僕らのプランはうまくいかないんだろうか? という問いに対して、戦前の組織論はやっぱり勉強になる。特に、曖昧になることや、短期的な成果だけではなく、組織的学習をどうするのか? というところは、今でもすぐそうなるなというのが学び。それにしても、第1章の何が起こったか? の分析は、あまりに被害がデカすぎて読んでいて憂鬱な気持ちになる。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?