見出し画像

スルガ銀行株主総会紛糾のなかの新体制発表!脱創業家の有無

はじめに

スルガ銀行が6月26日に、

静岡県沼津市の本店で株主総会を

開催したが大荒れだったようです。

経営再建に向けて抜本的対策も

無いまま終了したとの事です。

シェアハウスを巡る不正融資等に

関わった創業家の支配を

一掃するような新体制は

布陣出来なかったようです。

スルガ銀行の融資問題の経緯

①平成30年1月

シェアハウスをめぐり不正融資の疑いが

発覚

②平成30年4月

金融庁がスルガ銀行に立ち入り検査

③平成30年9月

スルガ銀行の第三者委員会が組織的な

不正行為を認定

当時の岡野光喜会長と米山明広社長が

引責辞任

④平成30年10月

金融庁が不動産融資などで6ヶ月間の

一部業務停止命令

⑤平成30年11月

スルガ銀行が役職員117人を処分、

業務改善計画を提出

⑥平成30年12月

スルガ銀行が創業家関連企業への

不正融資があったとして旧経営陣を提訴

⑦平成31年4月

金融庁が一部業務停止命令を解除

⑧令和元年5月

スルガ銀行が投資用不動産融資の

全件調査結果を発表

新生銀行、ノジマと業務提携

スルガ銀行新体制について

新体制において、社長は有国三知男氏は

留任で、副社長に佐川急便の親会社

SGホールディングス取締役だった

嵯峨行介氏が就任し、社外取締役が

4人の過半数を占めました。

コーポレートガバナンス(企業統治)を

強化するために、監査等委員会設置会社へ

移行するという議案も可決されました。

しかしながら、創業家は経営陣から

離脱したものの、未だ1割超の株式保有者で

影響力を温存しています。

新体制で信頼回復を表明したが、

社外取締役を増員しただけでは、

不正防止が出来るとは限らないという

不満の声が噴出していたようです。

また会社側の改革案が小出しであり、

前向きな熱意ある姿勢が

見られなかったという発言が会場で

散見されたそうです。

スルガ銀行の今後

令和元年5月に新生銀行や

家電量販店ノジマと業務提携を

発表したのですが、

中途半端なものだったので、

資本提携まで進めて、

信用補完すべきだと思うのですが…

それからスルガ銀行内部に

内部通報制度を設けて、悪い情報を

収集し、取締役に上げた者に、

報酬を出すくらいにして

身を切る覚悟をする

必要があると思います。

最後に

脱創業家を旗印に、さらに一掃する

ところまで徹底した改革をしないと、

存続出来ないところまで落ち込んで

いくと思います。

ただでさえ、銀行の未来は、

AIに取って代わられると言われます。

またキャッシュレス時代が目前に

迫っています。

そしてスルガ銀行の株価も一時期に比べ、

6分の1の400円前後に暴落しています。

経営状況がこのままの状態で進行すれば

いずれ保有株も紙屑同然になるとして、

総スカンを喰う可能性もあり、

危機的状況です。

社内風土改革や新たな収益源確保が

焦眉の急だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?