最近好きな女の子ができました。

僕には最近すごく気になる子がいる。

彼女とはB型事業所という場所で出会った。僕は去年の8月に会社を辞めた後、9月からそのB型事業所に来談に行きはじめ、そこの利用者さんたちとカードゲームで遊んだり雑談する時間が好きだった。

そこに、今年に入ってから新たに事業所に来始めた子がいた。それが彼女だったのだ。

最初は友達程度にしか思ってなかったけど、一緒に雑談したり遊んでいるうちに少しずつお互いに打ち解け合って、それに帰り道がたまたま同じだったということもあって、二人で一緒に帰るようになった。

そうして僕と彼女で二人きりになる時間が徐々に増えてきて、僕らの距離がだんだん縮まってきている。

ある日、僕の方からLINEで神社に誘い、その後二人でカラオケに行った。その帰り道に始めて二人で手も繋いだ。明らかに二人の距離が良い感じに縮まってきていると自分でも分かる。

正直言うと、女性とここまで距離感が近くなったのは初めてですごくドキドキする。僕自身学生時代も気になる女子はいたが、僕はクラスの輪にすら入れない陰キャだったが故に自分に自信が持てず、話しかける勇気がなかった。まあ中学時代に女子に陰口言われていじめられたトラウマから女性恐怖症になっていたのもあったけど。

大学時代のサークルでも周りに女の子が多くて、この子と付き合いたいと思ったこともあったけど、そもそも何から話せばいいのか分からず何も行動できなかった。絵に描いたような草食系男子である。

どうしても彼女が欲しいという気持ちを諦めきれず、マッチングアプリも使ってたことがある。これまでに何人かの女性と会って話したこともあったけど、結局全て上手くいかなくてフラれてしまった。まあ僕が上手くリードできなくてつまらないと思わせてしまったのも悪いけど。まだそんな仲良くなってもないのにいきなりLINE交換しようとして拒絶されたことだってある。

僕は何もかもが不器用だったのだ。

だからもう恋愛なんて自分には無理だって諦めかけていた。こんなに何をやってもダメな自分が女性と付き合うなんて、夢のまた夢のようにすら感じていた。

そんな中僕に希望を与えてくれたのが、彼女だったのだ。彼女は自分から男性に対してもグイグイ行くタイプで、最初はかまってちゃんなのかなって思ってた(笑)

ところがある日、初めて一緒に帰った時に、電車の中で初めて彼女と二人きりになる時間ができた。そこで初めて彼女の過去の話を聞いた時に、彼女があれだけ必死になって人との出会いを求めていたのが痛いほど分かってしまった。

彼女は去年の11月まで東京に一人暮らししていたらしいのだが、その時に同棲していた元カレがいたらしい。

ただ、その元カレがかなり冷たい人だったみたい。彼女はイラストを描くのが趣味で、将来はイラストレーターになるのが夢だと言っていた。でもその元カレは、彼女が毎日イラストを描くことに対して「なんでそんな無駄なことするの?」というような言葉を浴びせていたらしい。

結局その元カレとは別れ、そのショックのせいか仕事も辞め、追い討ちをかけられるように泣く泣く実家に帰ってきたらしい。

彼女も実家に帰ってきてからは特に仕事はせず、今はゆっくり休みたいと言っていた。僕自身も職場で不適応を起こしたことを引きずっていたり、発達障害ということもあって一般就労で働くことは難しいため、働くことに対して大きなトラウマがあるので、彼女の気持ちが痛いほど分かってしまった。

それに彼女は元カレから酷い扱いを受けたせいで、異性との交際にもトラウマを抱えているものの、その分ずっと一人で抱え込む時間が増えて誰かに寄り添いたくて寂しい気持ちも心のどこかであったのだろう。

そんな時に僕の存在が彼女にとって大きな心の支えになっていたのかもしれない。ここまで境遇が似ていて話が合うのも奇跡的だし、お互いがお互いを支え合える関係を築くのもそんなに容易なことではない。これまでに散々辛い思いをしてきたからこそ分かち合えるから、この出会いがとても貴重に感じるからこそ作れた関係だと思ってる。

それに、僕にとって一番ホッとしたことがある。

それは、今までやってきたことは無駄じゃなかったんだってこと。

さっきも言ったけど、僕は大学のサークルやらマッチングアプリやらでいろんな女性と話して経験を積んでは失敗してきた。失敗が積み重なるあまりどんどん自分に自信を無くしていたが、それが彼女との出会いでやっと活きた。

まずはいきなり馴れ馴れしく接するのではなく、友達から徐々に仲良くなれるように距離感にも気をつけていた。

また、相手の好きな事を自分も楽しめるように努力した。

例えば、彼女はファッション雑誌を見るのが好きなんだけど、ファッションの話にもついていけるように自分なりのこだわりや好きなファッションについて、分からなくてもいいからとにかく話を合わせるように頑張ってた。

あと彼女はアニメが大好きで、彼女がオススメしてくれたアニメを僕も見るようになった。せっかくアマプラ入ってるし(笑)

こうやって、相手が好きな物を自分も一緒に楽しむことで、彼女が心を開いてくれるきっかけになってくれればと思っていた。お互いに共通の趣味の話から入った方が、緊張が解けて仲良くなりやすいと思ったから。それが彼女にも届いてくれてたみたいで本当に良かった。

これはマッチングアプリでマッチングした女性と上手く距離を縮めていくのに使ってた方法で、その経験が今になってやっと形となって現れて、やっと努力が報われた気がして涙が出そうなほど嬉しかった。

努力がやっと実ったのもそうだし、何より女性からありのままの僕を受け入れてもらえたのが何よりも嬉しかった。

だって学生時代あんなにモジモジしてて女性とも上手く話すことができず、仕事も長続きしないようなダメ男と付き合いたいなんて女性は滅多にいないだろう。

だけど、そんな僕のありのままの自分を受け入れてくれる女性は彼女以外にいない気がした。逆に、ここまで僕自身が今まで苦しんできたこと、そこから学んできた教訓や得られた人生観を彼女に教えてあげたり共有できるのは本当に最高の出会いだと思う。

今でも彼女とは良い感じの雰囲気が続いている。最近は一緒に帰る時に手を繋いだり腕を組んだりするようになった。

今までに味わったことのないドキドキ。これが本当の「恋愛」なんだなって生まれて初めて実感した。普通なら恋愛真っ盛りのはずの青春時代に、青春らしい青春をしたことない僕には、本当に思い上がるくらい嬉しい。

お互いに人生苦しんできたけど、生きてて良かったって身をもって実感した瞬間である。

もう少し仲が深まってきたら、しっかり告白する準備も進めていきたいと思ってる。

恋愛に正解なんてないから、お互いに好きという気持ちは尊重しつつ、まずはゆっくりと少しずつ打ち解け合っていきたいと思う。

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