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【CS宮城】緑キッド解説【ベスト32】

はじめましてシンゲツ(@shingetsu0722)と申します。この度CS宮城において予選7-1、トーナメント1回戦敗退のベスト32を獲得することができました。

トーナメント1回戦は同型のキッドミラーで相手の大型キャラの数に対処できず負けてしまいました。


この記事では緑キッドを選択するまでの過程、デッキに採用したカードの説明、採用を検討したが不採用になったカードの理由、各マッチアップの解説など執筆します。今週末のCS東京に緑キッドを持ち込むかを検討してるプレイヤー向けの内容になっています。


はじめに軽く自己紹介させてください。
ワンピカードはロマンスドーン発売と同時に開始しました。ガチガチの競技思考で、調整グループには所属してない関東のソロプレイヤーです。
主な実績として
1弾環境
緑キッド  フラッグシップ優勝1回
紫カイドウ  CS東京6-2 47位

2弾環境
青ドフラミンゴ  初陣戦(関東の大規模非公認)準優勝と様々なデッキで結果を残しています。

また別ゲーになりますが
ドレッドノートTCG  全国大会ベスト8
レジェンド・オブ・ルーンテラ  アジア準優勝
という結果を残しています。

自己紹介はこのくらいにして本文に入っていきたいと思います。またフラッグシップが控えていますので、途中から有料部分を設けさせていただきます。初執筆になりますので温かい目で見てもらえると幸いです。

1.なぜ今緑キッドを使うのか?

もし自分が今週末CS東京に出るなら、迷わずもう一度緑キッドを持ち込みます。なぜなら、非常に立ち位置が良いからです。
よく「錦えもんの方がキッドよりも強いのではないか」
と言われますが、キッドにしかない利点があります。「マリガン後に弱いハンドが来てしまっても、キッドなら挽回の余地が多い」
錦えもんと違い序盤からガンガン攻めにいかないので7キッドの着地が間に合えばなんとかなる試合が多いです。
CS東京では最大14回戦(予選9回、決勝5回)と長丁場です。予選9回戦中4-5試合はマリガンするとして、マリガン後に弱い手札が来る試合が2-3試合はあります。
「手札が弱くて負けた」「黒や紫に盤面をとられて負けた」
錦えもんだとこう言うしかない負け試合も、キッドならリーダー能力を駆使して逆転する道筋も数多くあります。
「じゃんけん負けても欲しかった方を譲られる」
「キッドといえば要塞型」と思う人もいて、型バレしてない強みがでます。(CS宮城ではじゃんけんに負けた6回中4回は欲しかった方を譲られました。)


この章では、緑キッドでいけると確信を持つまでの過程をお伝えします。

2弾環境のCSは大阪から始まり、福岡、愛知と決勝トーナメントに抜けたデッキの分布から、CS宮城の環境は錦えもん>ニューゲート>その他ぐらいのシェア率になりそうだなと思いました。そしてカイドウ、スモーカーやゼットを使うなら宮城がベストタイミングだとも考えていました。

年末に信頼できる強者の方と調整してもらう約束をとりつけ、そこで最終的なデッキを決めることにしました。12月中はいろんな候補デッキを使い、強者との調整会に持ち込むデッキを探していました。デッキパワー的に、ゾロか錦えもんかキッドを握らないと後悔しそうだなと思いました。

レベルの高い関東の非公認でそれなりに勝ち星を上げることができないと持ち込むのは厳しいと考え、12月中旬にお宝争奪戦(関東の大規模非公認)のチーム戦でゾロを使いました。苦手だと思っていた錦えもんに対して4-1とかなりやれたのに加え、CS宮城で増えそうだと思っている黒や紫、ニューゲートに対してもかなりやれる自身がありましたのでゾロを使おうかなとこのあたりではなんとなく思ってました。

次に、2弾環境の覇者になりつつある錦えもんもちゃんと大会で使って勝てるかどうか検証しました。お宝争奪戦の個人戦に持ち込み、結果は5-2でした。「ミラーが安定しなさそう」、「増えそうなメタデッキに厳しそう」と戦績の割に感触は良くなかったのです。

他にいいデッキがあれば、そっちを優先したいという気持ちでした。もちろん錦えもん使っている上手い人はちゃんと上位に残るので、ミラーマッチも運ゲーではなく、実力ゲーだと証明されています。

キッドに関しては環境の立ち位置が良さそうで、錦えもんに対して先行もらえるなら5分以上勝てる道筋がありました。ニューゲートに対してもプランをしっかりすれば有利に戦え、増えそうなメタデッキにもリーダー効果のおかげで錦えもんよりはやりやすくかなり好感触でした。

錦えもんよりは対ゾロに対して勝率は落ちますがゾロの使用率がCS愛知あたりからかなり下がっているように感じたので、当たらない可能性もあるなと思いました。

肝心の錦えもんに先行もらえるかどうかという問題ですが、キッドといえばCS福岡で優勝した要塞キッドが主流でした。錦えもんは後手を取りたい人が多く、キッドに先行を渡してくる方がほとんどでしたので問題がないように思えました。

ということで年末の最終調整はゾロとキッドを持ち込み、両方だめなら錦えもんというデッキ選択をしようと思いました。

調整会は厳しいと思うマッチを中心に対戦してもらいました。ゾロに関してはやはり錦えもんに対して不利がついており1勝8敗。この段階で諦めることにしました。

キッドに関しては、厳しいと感じてるゾロにまあまあ戦えそうでその前の調整で錦えもんに対して有利そうだったのと、調整会では横で見てもらってる人に駄目なところを指摘してもらうやり方でやってたのですが特に大きなミスもなく使えそうだったのでキッドを使う選択をしました。

2.デッキリスト

デッキリストこちらがCS宮城で使用したデッキリストになります。

https://twitter.com/shingetsu0722/status/1612095829980123137?t=vNQe8pRsYcUCyIF9yhlwMg&s=19

キッドのレシピについてですがツイートにもあるように草案から毒田さんに相談を重ねました。
環境的に1弾の頃のような7キッドを主軸にしたキッドが良さそうという話から始まり、CS福岡で結果を残していたデッキ(要塞型ではない)に採用されているカードを試しながら自分にあうような構築に調整しました。

前日に変更した4枚のカードについても有料部分で触れています。

今週末の東京CSに持ち込むなら、若干変更を加えます。変更内容は有料部分で取り上げます。

3.採用カードたちと理由

以下採用カードの採用理由になります。

・ボニー4枚

キッドの必須カード、早めに重たいカードを拾いたいので1ターン目に出す場合はモモの助より優先します。ボニーがレストになっていると相手は殴らざるをえないので序盤は実質ブロッカーになります。

・モモの助4枚

同じくキッドの必須カード、拾えるカードは殆んどがレストにできるカードなので対ゾロなどはボニーより優先することがあります。ボニー同様序盤はブロッカーにもなります。

・ベッジ4枚

軽量ブロッカー。
対ゾロは終盤にキラーと合わせて複数並べるほうが嫌がられることが多いです。

・キラー4枚

ドローができるブロッカー。
レストにされたりビスタなどでKOされるとドローができないので1弾の頃よりは、なにも考えずにドンをつけることが減りました。

・アプー4枚

2000カウンター。
ボニーから拾えるだけがメリット、場に出すことは一度もないです。

・ネコマムシ4枚

序盤のお菊や軽量ブロッカーを倒すカード、2ターン目ネコマムシ3ターン目ローで戻してお菊出せるとかなり強いです。
終盤詰めるときになるべく軽いほうがいいのでヤマトより優先、カウンター1000もえらい

・お菊4枚

最強のテンポカード、対ニューゲートに強く出られる要員。
強いが序盤にこいつ守るためにカウンター使うと後々厳しくなるので序盤は無理に守る必要がない。

・雷ぞう1枚

ブロッカーローが3枚入ったので入れたカード。
対ゾロに少し強いのとモモの助のサーチ対象が少なかったので1枚採用。

・イゾウ4枚

モモの助から拾える2000カウンター、あまり場に出すことはないが対ゾロだったりローで戻せるなら出してもいい。対ニューゲートでマルコをレストにできるがイゾウに3コスト使うとフィニッシュまでは難しいので返しで負ける場合のみしか出さない。

・ドレーク4枚

対錦えもんでの序盤の損失を抑えるカードです。後攻1ターン目のお菊に対応できるカード。先行2ターン目にボニー、モモの助2面をレストにし、お菊で殴ってもらえるように祈る。殴ってくれなくてもネコマムシでお菊をとりに行きサーチ効果をもう一度使いましょう。
ヤマトやゾロを取れるのがかなり強い。対象いなくても場にだしたり最速おでん警戒して後手なら効果使わないこともあります。終盤に使わなさそうなら優先的にカウンターとして使っていきます。

・ロー3枚

サーチでレストになったボニーやモモの助を戻してお菊を出すとさすがに強い。ネコマムシやイゾウを使い回せるのもいい。8キッド置いた後にブロッカーの2面展開がしやすいのもいい。役割が多いのでCS前日に増やしたカード。
ブロッカーと書いてありますが殴れるときは殴ろう。

・7キッド4枚

こいつを引けてるか引けてないかで勝率が変わるキーカード。対ニューゲート戦ではスクワードビスタの裏目があるので出さないことが多いが取られるリスクがない相手の場合は無類の強さを見せる。最終盤リーダー効果でワンチャンスを掴み取るためにブロッカーとしての役割も果たす。
相手のやりたいことを予測してブロッカー能力をちゃんと生かしてカウンターを温存しよう。

・8キッド3枚

対錦えもんに強くするために採用したカード、調整初期はおでんと1:1採用だったが8キッドで勝つプランが多く安定感を求めて3枚まで増やしました。CS名古屋でイワンコフが優勝したこともあり、その影響で使用率が増えた場合に8キッドでイージーウィンができることもあります。対処がわかってない人は8キッドが一生とれなかったりします。

・パンクギブソン3枚

対ニューゲートのブロッカーをレストしたり、ブロッカーがいないときに8キッドに大きなアタックが飛んできたときに守るカード、トリガー効果も強い。


ここまでが無料部分になります。有料部分では採用を検討したが不採用になったカードの理由、各マッチアップで意識していることなど記載してあります。


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