ワールドカップは食べ物持ち込み可に

ラグビーワールドカップではスタジアム内への飲食物の持ち込みは一切禁止されていたが、本日から食べ物のみ持ち込みが可となった。

東京スタジアムや横浜国際競技場の売店で食べ物が早々に売り切れてしまったため苦情が殺到したようだ。

食べ物が持ち込み可になることは、観客の立場からするともちろん有難いことではある。

しかし、そもそもなぜ持ち込み禁止だったのか。

それは安全保安上のためだったのではないか。
これだけ大規模なスポーツイベントであり世界中の耳目を集めているため、当然テロなどのリスクも高くなる。

入場時の荷物を減らし、手荷物検査の効率を上げることで安全性を高めていく。それは理にかなっていると思う。そのために食べ物は会場内で食べるのでなく、事前に他所で食べてくる。簡単なことではないか。

組織委員会の決定として食べ物持ち込み可となったことはそれで良いのだが、安全性の観点で禁止していたことを緩めるのであれば、安全性の担保がどこにあるのかをはっきりと明示しないと片手落ちではないかと思う。

保安体制を2倍にした、などの声は聞かない。おそらく食べ物の確認が入ることで、検査に時間も掛かり本来のリスク管理業務は疎かになるような危惧はある。それがどう解消されるのか。

それとも食べ物の持ち込み禁止は保安上の理由では無かったのか。日刊スポーツの記事には「場内の販売業者の利益確保のために持ち込み禁止にしていた」と書いてあった。本当にそうなのか。それならば持ち込み可は妥当かも知れない。


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