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なぜか会える私たち、矛盾

「私たちの存在の仕方自体の絶対矛盾」

池田晶子の著、相変わらず痛快なことば。

私たちの存在自体が矛盾である、と。
私たちは矛盾そのものでしかないのだ!

やはり、不可解なことがすべての基本ではないだろうか。



哲学作家飲茶氏は、この世界で初めて『約束』という概念に気がついたヤツは哲学者だ!、と言っていた。

昨日まで会っていた相手と明日必ず会えるとは限らない。なぜそれでも会うことになるのか、ほんとうは不思議なことではないか。


理解できないことに慄く必要ももう無いのではないか。
人間、理解を強引にしようとすれば、既存のカテゴリーに当てはめようとする。しかしそんなことしなくても良くて、それはただ、そのようにある。そのままを留めておけば良いのではないか。


〝わたし〟とか〝あの人〟とかいうものの輪郭がどこまでも溶けていった先にはなにが在るのだろう、または「無い」のだろうか。

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