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ハワイ 前編

包丁を研いでいる時、ふと写真のセレクトに似ているなと思った。

研げば研ぐほどに切れ味鋭く。
残すか迷った写真なんて、数秒後にはさっぱり忘れている。

そして人に写真を見てもらう上で、撮り手の気持ちほど余分なものはないだろうな。

気持ちをフラットにして、どんどん写真を切り捨てた。

飛行機を降りて暖かい空気を感じた瞬間、ハワイに来たんだなーと感じる。
心配していた息子も、飛行機ではよく寝てくれた。
それと相反するように僕と妻は最高に寝不足だ。

空席があったことで、息子は横になって寝ていたんだけど、僕らは落ちるんじゃないかと気が気じゃなかったんだよね。
徹夜明けのような状態だけど、貴重な夏休み。
さあ楽しもうじゃないか。

2日目、まだ家族が寝ている間にレンタサイクルを走らせマラサダを買いに行った。
要するにドーナツなんだけど、ふわっとしてて、もちっとしてる。そして甘い。

これが大好きな父は、コーヒーと一緒に食べてとても嬉しそうだった。
旅行中は色々とお世話になる。
せめてものお礼を重ねなくてはね。

そしてこの日は父の運転するレンタカー。
普段はドライバーの自分にとってはこれは最高の贅沢。
出かける前、父は年季の入った地図を見ていた。きっと昔は母のナビであちこち行ったのだろう。通りの名前なんかも覚えていて、さすがだなと思う。
僕なんてどこへ行くにもナビだより。
Googleマップのナビの鬼畜っぷりには度々驚かされるよね。

実は妻と出会うまで飛行機にも乗ったことがなかった。
そう考えると凄くインドアに聞こえるかもしれないが、独身時代はバイクツーリングにはまっていたんだ。
連休となればテントと寝袋を積んで、北へ南へとバイクを走らせていた。

僕の世界を広げてくれた妻には感謝している。

初めてハワイに行ったとき、さすがアメリカだと思ったよ。
観光地といえど、少し離れればジャンキーはいるし、日本に比べてドラッグの身近さを痛感した。

コロナ明けで治安が心配されたけど、行ってみるとコロナ前よりも危ない感じはしなかった。

そもそもそういった場所に近づかなかったし、子連れなので目的地は子供が喜びそうな場所になる。
それも今ならでは。いい思い出になるだろう。

あちこち寄り道をしていると、あっという間に時間は過ぎていく。
ついつい食事時を逃して、プレートランチをホテルで食べる機会が2回もあった。
ところがどっこいお店のセレクトが良かったので大満足だったんだな。
お肉は直火で香ばしいし、ボリュームもたっぷり。
書いてる今も食べたいなと思う。

さてさてここからは折り返し。
後編はもうすぐ書きます。


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