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お城と花火大会

出発前はいつだってバタバタだ。
ただこのバタバタを機嫌良く遂行するのはかなり重要で、その日の思い出のイメージを大きく左右する。

過去に失敗もあるので、軽く鼻歌でも歌いながら気持ちを落ち着かせて準備した。

玄関が散らかっているのはご愛嬌。
サンダルの他にスニーカーも車に放り込む。

今回は花火大会が目的という事もあって出発は遅め。渋滞は無しかな、という目測は甘かったようだ。
海老名まではいつも通りの渋滞、そろそろ小腹も減ったしSAで遅めのランチとしよう。

メロンパン、アジの唐揚げ、たこ焼き、吉牛という僕としては海老名SAの王道ラインナップ。
吉野家?と思うかもしれないけれど、結婚してからは食べる機会が減ったので結構うれしい選択なのである。
フードコートがなかなかの混雑で、車で食べられる物という理由もあるんだけどね。

そしてSAには浴衣姿の女性もちらほら。
コロナが落ち着き、本来の夏の姿が戻ってきたことに嬉しさを感じる。
奥さんの足元は浴衣姿に負けないような、ヒョウ柄のサンダル。
これは先日プレゼントした物なんだけど、こういうジャブがお出かけの気持ちを上げるのに効いてくるのだ。

花火まではまだ時間があるので、とりあえず小田原城に登ってみようと車のエンジンをかけた。

ここからは渋滞なし。快適ドライブだ。

天守閣の展望台に上がると心地よい風が吹いている。
この風で花火の煙も良い感じに流れるだろう。

打ち上げ場所はあの辺かな?なんて話す。
隣のご家庭からは「さっき通ってきた道はあれだね!」なんて会話が聞こえてくる。
みんなそれぞれの夏を楽しんでいるな。

しかし気持ちのいい居場所だ。
お殿様は毎日こんなに良い風景を見ていたとは。
さすがお殿様。


お城を後にし予約していた駐車場に向かう。
運良くキャンセルが出て確実に車を止められるというのが、小田原の花火を観に来る決め手になった。

会場に着いたのは打ち上げ時間の1時間前。
もう少し早く着く予定だったんだけどな、、、と思いながら場所を探す。
結論から言うとすればまだまだ余裕。なるほどこれなら快適に観られるぞ。

市長のカウントダウンから花火大会が始まり、終盤に予想外のレーザービームと炎が立ち上がる演出。さながらライブである。

花火も撮ってはみるんだが、まあ上手くはない。でも僕的にいい写真だとは思うんだ。

みんなスマホで動画を撮っている。
後ろから見ていてもみんな結構きれいに撮れていそうな感じ。
技術の進歩ってのは凄いな。

クライマックスはカメラは置いて肉眼でしっかり見た。
写真はほどほど。実際に体感するってのも、とても大切だと思う。

この記事を書きながら気づいたんだよね。そう僕は打ち上げ花火撮るのがほとんど初めてだった。
息子が産まれて、間も無くコロナ禍になった。
どこの家もそうだけどこの夏、ちいさい子供たちは沢山の初体験をしているんだろう。

花火が終わり会場の人々が一斉に帰る。
でも都会の花火大会の様に人でごった返す様な事はない。みんなマナーもよく実に平和だった。

流石にいい時間だし、このまま帰っても息子は確実に車で寝てしまう。
目星をつけていたスーパー銭湯で汗を流して、運悪く夜の高速でも工事による車線規制での渋滞だった。

さあ、次の日はめじろさんとの再会だ。
家族を持ってから初めて出来た友人。しかも趣味は同じで今回は軽くお酒も飲む。

楽しくないはずがないじゃないか。
ということで次回の記事はこれです。



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