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ねんねんねやま|子守唄

ねんねんねやま

:: 長野の子守唄
:: 曲題は『ねんねん寝山の』となっている場合もある




◇大黒様(大黒天)

えびす、だいこく、は、福の神としてわらべうたによく登場します。
ねずみは大黒天のお使いのようです。
はやくねんねをしたら、夢の中でねずみに導かれて、大黒さまのお参りにいけるよ……!と誘う唄。めでたく、可愛らしい子守唄です。

◇お話仕立ての子守唄

少し大きくなった(ことば・お話に興味を抱く年齢の)子ども用。
赤ちゃん時代は「♪ころころ」や「♪めや~めや~」など簡単なあやし文句だけの子守唄をうたい、やがてこうしたお話仕立ての子守唄を聴くようになる、という流れです。



♬歌ってみました

「ねんねんねやま」を歌いました。よろしければご参考までに……!



・高めのキー(開始音G)で歌ったもの。
・低めのキー(開始音Fあたり)で歌ったもの。
・解説

上記3つがプレイリストで自動再生されます。

(スマホ閲覧の場合)
Listen in browser』のボタンを押して再生してください。


好きなキー(高さ)で歌いはじめてください、ご自身の声に合っていれば結構です。この歌に限らず、子守唄・わらべうたは何でもそうです。
しかし、常にやや高めの優しい声(マザリーズ※)を意識して歌いましょう。

※【マザリーズ】
母親が乳幼児に話しかけるときの言葉で、普通の会話よりピッチがやや高めで、なかば歌うようなゆっくりした話し方のこと。乳幼児の言葉の獲得や情緒をはぐくむ重要な養育行動のひとつとされている。

ハンドサインと移動ド唱法|静岡県総合教育センター


◼︎歌詞

・これは大人のための説明です。子どもに教えることが目的ではありません。(子どもの感覚受容はゆっくり……。大人が先取りしなくて大丈夫!)

ねんねん寝山の 米屋町
米屋の横町 通るとき
チュウチュウ ねずみが鳴いていた
何の用かと 聞いたらば
大黒さまの お使いに
ねんねした子の お使いに
坊やも早く ねんねしな
大黒さまへ 参ります

採譜:長野県下高井郡  『日本子守唄集成』柳原出版

【横町・横丁・よこちょ問題】

「よこちょを」「横っちょを」と表記されている本のほうが多いです。
どちらが正解だとかは無いのかな? ちょっとよく分かりません! 

私は『横町』と歌ったほうが柔らかく歌える気がして好きです。
『よこちょを』と歌ったほうがフレーズを繋げて歌いやすい、という方もいると思います。^^

子どもの反応を、ゆっくりじっくり、目で耳で肌で、感じとってみてください。親子がともにやすらぐ歌となりますように^^

(お子さんに歌ってみたレポがありましたら、ぜひコメントで教えてください!)




参考資料

・うたの資料 ※五線の楽譜は、こちらの書籍でぜひご確認ください。

著:尾原昭夫 『日本子守唄集成』柳原出版




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