見出し画像

ぼくのかんがえた さいきょうの こんたくとぐろーぶ かすたまいず(ContactGloveの調整内容共有)

Contact Gloveが発売されましたね。
結構慣れるのに時間がかかりそうだったり不便なことが多かったのですが、ボタンモジュールの位置やバインディング設定など変えることで自分的にはかなり使いやすくなりました

そのあたりの調整をせずに使えねぇ!と見切りをつけている人が結構いてもったいないなーって思ったのと、カスタマー対応をめちゃくちゃ頑張ってくれているDiver-Xさんへの恩返し(?)として自分がやったことの共有(と所感)記事を書きました。
なお、主にVRChatユーザーを想定した書き方をしているので注意。


いじったあとの感想

いじる前はボタンなどの押しづらさもありそちらに意識が集中してしまいグローブ型コントローラーを体験しているという意識が薄かったのですが、設定などをいじってノンストレスで操作ができるようになった今は本来のContactGlove体験ができています

従来のコントローラーと違い手をそのまま使うことができるので、めちゃくちゃ没入感が上がります。特に、なにかに触れるときにそう感じます。

没入感に関してはそこまで従来コントローラーと変わらんやろと思っていたので自分としてはこの没入感結構意外で自己認識以上にコントローラーを使うという認識でプレイをしていたことに気付かされました。

https://twitter.com/aru_4ru/status/1691576463743660378?s=20

  • この漫画が書いている通り、「コントローラーがぶつかる」と没入感が下がるし、そもそも「無意識でコントローラーがぶつからないように動かしている」ということ自体が没入感下げてるんだなぁと思いました。
    特に、手のひら同士が近づいたときに従来コントローラはコントローラがぶつかってしまうけれどContactGloveはちゃんと手を合わせることができます。

    その他にも、例えば今まではミラー越しに見える自分のアバターが自分の腕に触るとコントローラーが腕に触れるという体験となります。
    一方、ContactGloveで腕に触るとミラーで見えるアバター同様にリアルの自分の手のひらがリアルの腕に触れるという体験ができます。
    要は手のひらの感覚と腕の感覚がアバターと一致するという体験が得られます。
    私はVR感度はほぼ無い(顔が接近したときくらい?)けれど、上記のように自分の身体を触っていたときにアバターの胸を触ったときだけ(リアルでは胸がないので)身体感覚のフィードバックがなく虚空を切ったため一瞬ん?ってなったのは地味に感動しましたシリコンバストでも買えばいいんか?

何をどう改善させたか

初期状態では主に下記の問題を感じていました。

  • ボタンやスティックが押しづらい

  • トリガーは多用するのに押しづらいし、手を動かすとトリガー扱いになることがありめっちゃ誤爆する

  • グローブが蒸れる

  • ぶ厚めのグローブのためグローブ越しだと触覚でボタンがわかりづらいので、どのボタンを押してるかわからなく操作ミスが多い(そもそもボタンに触れていること自体わかりづらい)

  • トリガーを引くと一瞬腕がフリーズする(*)

  • グローブに合体させたトラッカーが腕を動かすとすぐ物理的に飛んでいく(*)

  • 手の位置が実際とややズレているのか肘との連動に違和感がある(*)

  • アバターにOSC設定入れてアップロードしないといけない(*)

(*)はソフトウェアのアップデートおよび、追加パーツの無料配布によって解決したので良いとしてそれ以外に関しての対策を書きます。
ちなみにトラッカー射出対策は追加パーツを使わないでもマジックテープなどでも対策は可能みたいです

ちなみに、後述しますがグローブの親指先端部分を切断しているので以下にのせていく写真では親指部分がないのでご留意ください。

ボタンやスティックが押しづらい

ボタン・スティックモジュールの位置をめっちゃ調整しました。
人によって変わるとは思いますが、私の場合はゲーム機やQuestのコントローラーを使っているときにボタン・スティックを触るときの手の握り方に近い状態で触れるように調整しました。

具体的には、手を軽く握りしめて親指を内側に動かすとスティック、外側に動かすとボタンになるような位置にしています。
Indexコントローラーと同じような配置にしたい場合はスティックとボタンの配置が逆だと思うのでそのあたりはお好みで。


設置位置手のひら側(左は手を入れてない状態)
設置位置: 甲(左)、側面(右)


触れている状態: スティック(左)、ボタン(右)

また、これは私はやっていませんがグローブの指の太さがブカブカ気味な人が多くスティックを触ったときにスティックの接着部がグローブごと動いて押しづらいという問題もよく聞きます。
その点に対して参考になりそうなツイートを貼っておきます。

1つ目はスティックに滑り止めシールを貼ってスティックを動かしやすくしたもの、2,3つ目は接着部がズレないようにしているもの。


トリガーが押しづらい

デフォルトではトリガーは人差し指で引く動作となっており直感的ではあるもののめっちゃやりづらい。また、腕を動かすときに指が曲がると誤爆することがありかなり辛い。

これに関してはバインディング設定を変えましょう
私は以下のように設定しています。

一番押しやすい下ボタンをトリガーに、二番目に押しやすい左上ボタンをB(VRChatのメニュー)、一番押しづらい右上ボタンをA(ジャンプ: ゲームワールドなど行かないので稀にしか使わないため)にしています(※右手)。
システムはVRChat中に押すとAFKになるので、誤爆しづらい場所としてペアリングボタンにセットしています。

どのボタンをどこに配置するかは結構好みもあるので自分のやりやすい場所を模索しましょう。

私の場合はグローブ着用時は右上より左上の方が押しやすいのか左上がAだとメニュー開こうとしてジャンプしてしまうのが多発したのでこのような設定にしています。


グローブが蒸れる

バイクのインナーグローブを使うと汗対策になります。

グローブ未装着状態(左)、装着状態(右)

ちなみに持ってないですが、冷感系のインナーグローブだと涼しいかも?(未検証)

以下の方が色々試しています。結構インナーグローブによって違いや好みがあるので色々試してみましょう。


また、
①インナーグローブの厚みでコンタクトグローブのブカつきが多少軽減される
②曲り目や縫い目、センサーなどと接地している肌の痛みの軽減

もといった副次効果もあります。

どのボタンを押してるかわからん

私はスティック・ボタンに触れる親指部分の先をハサミで切りました

爪側はセンサーの上あたり、腹側は第一関節あたり


これにより指先の触覚が機能するので、従来のコントローラーと同様にボタンに触れているか触れてないか、どのボタンに触れているかなどが感覚的にわかるようになりました。
全指をよく使う人(キーボードや弾き語りする人やDJなど?)は全指切ってもいいかも。

グローブの中には指の曲がりを感知するセンサーがあるので一緒に切らないように注意してください。
また、切る位置によってはセンサーへの曲がり方がやや弱くなる可能性もあるのでその点注意してください(キャリブでなんとかなると思いますし、心配なら結束バンドなりでグローブとセンサーの密着度合い上げるなどするとよい?)。
なお、グローブを切るとセンサーが切り口からはみ出るおそれがあるので私はマスキングテープで切断面を覆ってます。

その他

4デバイスを充電するのが面倒なので、マグネットで給電できるようにしています。ケーブル近づけるだけで接続できるから便利。
ちなみにこれは他のフルトラ機材にもやっています。


↑の商品はviveトラッカー3.0とtundraで使えることを確認しただけなので、viveトラッカー2018などでは未検証なので注意。また、2023/09時点では赤色は他の色とピンの種類が変わって2つ目のリンクの端子のみ販売と合わないので注意

また、別件として端子が剥き出しなのが気になったし飲み物の水滴や汗がつくとヤバい気がしたのでとりあえず雑にマスキングテープで保護しています。ちゃんとするなら他の方法の方がよさそう。

それと、手のトラッキングがそこそこ飛ぶんですがこれはContact Gloveではなくて合体させているトラッカー(私はtundra)の問題な気がするので飛ぶ人はドングルの位置かベースステーションの位置を変えましょう。
金属の近くだったりPCのような電子機器の近くだと飛びやすいらしいです。私はviveトラッカーは11点でどの部位も安定しているので、模索しても無理だったらviveトラッカーに変える予定…。

(8/19追記)
tundraからviveトラにしたら案の定安定しました。

最後に

はじめはちょくちょく不満があったものの、X(Twitter)にて出てくるユーザーの不満に対して鬼爆速でソフトウェアアップデートで修正したり追加パーツを無料発送、といったことを8/17現在ほぼ毎日されています。
Diver-X様本当にありがとうございます。お疲れ様です。
今までクラウドファウンディングで何回かハードウェア系を購入したことはありますが、圧倒的な対応力でした。

おかげでここで紹介しているような物理的に対策可能ではない不満点はほぼ解決され、普段使いでも全く問題がなくなりました。
今後使っていって新たなちょっとした不満が仮に出たとしてもちゃんと対応してくれそうだな、という安心感があります。
(なお、①アバターの指が伸びきらない②手首を返す状態が40°くらいまでしか反映されない③ハンドジェスチャーがとっさに出せない、という点はまだありますが①②はダンス勢と手話勢以外にはあまり関係がないもののそのうち解決されると思ってます。③は手でちゃんとジェスチャーするのに慣れてないから単純に慣れの問題)

今後新たにプロダクトを作成された際も安心して購入させていただきます!


追記

以下のツールでcontact globeのアバター設定がprefabをヒエラルキー配下に置く(+数分)だけでできるようになり超便利ー。
あと通常コントローラーとの切り替えもできるようになるので、contact globe用のアバターと通常アバターを別でアップロードしなくて済むから控えめに言って最高(ただし、OSC smoothは導入されないのでその点注意)
https://booth.pm/ja/items/5018789

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?