3月10日

 箱ヘルへ久しぶりに出勤。もえちゃん最近出勤しないね。どうしたの? というLINEがきて
好きなおとことと別れたので無理です。と打つと
いやいやそれ関係ないし。女の子足りないから出てくださいね。あまり乗る気じゃ、いや全く行くきじゃとにかく嫌だったけど、わかりました。と返し(きのう)きょう、なので働いた。
 好きな好き過ぎたおとこのことをいっときはとびきり憎みなんなら殺してわたしも死のうとおもった。ほんきで。それがだんだん思い出が美化されこんなことなら泣いて泣き喚き別れなければよかった。わたしは引きこもり、死のうとして睡眠薬を大量に飲んだり飲めない酒を飲んで泣き喚いたり夜中にフラフラ散歩に出かけたり明らかにおかしな行動をとった。まいちゃんがママなんか変だよ。あ、いつも変か。なんて気にするくらい憔悴しやつれた。まだ1ヶ月もたってないのにな。そのうち平気になるのかな。平気になりたいな。思い出したくないけど思い出しちゃうな。月がデカくてびっくりした夜中。ねぇ、月がねどデカいよって教えてあげたかったな。またあのひとの体の中におさまりたいな。
頭を撫でてほしいな。好き。まだ好きなの。ってつぶやきたくさんその胸で泣きたいな。涙はいつだってでるし。けれどたぶんスプーン一杯ぶんも流してはいないけどなぜこんなにも乾いていて無気力で馬鹿であほなんだろう。
 もうだれも好きにはならない。好きになるという奇跡。好きなひとに好きになってもらえるというありえない真実。
 後悔してもおそい。おそい。おそい。わたしはただ布団のなかでまあるくなりたくさん眠り忘れてゆきたい。

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