1月1日

 精神障害者2級を取得したわたし。薬の量が鬼のように増え、体力も気力性よおくも修一さんも失い、ほんとうに『死』を考えた。
 こうしてパソコンを開き文章も書くこともできなかった。けれど2024年1月1日。がんばってこうして書いている。まあ、がんばらないでもいいのだけれど。
 なおちゃんと付き合ってもう9年。石川県能登珠洲市出身のなおちゃんは実家が倒壊し車も流されいとこが亡くなってしまった。
「どうすることもできないよ……、」
 ニュースを観ながら首を横に振るだけでなにもできない自分に苛立っているようだったといいたいがアル中のなおちゃんは相変わらず酒を呑んでいる。
「親が無事だっただけでも良かったね」
 うん。そうだね。心もとない声にわたしはそれ以上なにもいえなくなる。黙っている時間。
 わたしにはいまなおちゃんしかいない。気分転換にラブホテルに行き大きめなお風呂に入り、抱き合って眠った。
 そういった行為はもういまはない。なおちゃんはアル中なので。性欲はあるようだが、わたしにおいてはもうないようにおもう。
 頻繁にあっているししゃべっているのだから。

 長かった不倫も終わり、涙も出なかった自分に驚く。また奥さんにバレた理由はまたまたわたしの書いた小説からだったようだ。彼の会社名をエゴサしたのだろう。彼の会社名について書いたものがありそれを読まれてしまったのが発端だ。
 彼の奥さんが彼にわたしがいつも外に立っているだとか、ストカーだとかいい警察沙汰になったらしい。知らない。だってわたしいってないしそんなことする理由がないじゃんといい彼の前で不貞腐れて悪いけどさ、もう別れよ。別れるってわたしからいわせてと付け足し別れたけれどやはり腹が立って次の日彼の奥さんに会いに行き
「外に立っていたのってほんとうにわたしでしたか? ストカーなんてしてないし旦那にいっといてください。で、そんなに旦那が大事なら首輪でもつけておけばいいんじゃないですか」
 奥さんは馬鹿みたいに彼にメールを打っていた。多分『女がきた』とかなんとか被害者ぶって。わたしが帰ったあとは泣いて電話をしたに違いない。そんなこと目に見えなくともわかる。あの嫁は馬鹿だ。普通ならわたしが責められるのが当然の報いなのに。追いかけてもこなかったし、それからなにもない。
 そして嫁はブスだった。
 それもショックの一環だ。
 なんかもうどうでもよく不倫はしないと決め誰も本気に好きにならないと決め東尋坊からの飛び降りも地震で無理そうだし生きている意味が見出せないままわたしはいま、目眩を抑えながらこの文章を書いている。

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