ステイヤーズステークス 全頭考察

先日、メシ馬サロンメンバーの方々とオンラインで話す機会があったのですがその中でステイヤーズステークスの考察が面白い内容だったので、全頭考察という形でまとめてみました。

アドマイヤアルバ
4歳以降、鳴かず飛ばずの成績が続いている。特筆するならば19年京都金杯4着程度で、そもそも3歳時の京都新聞杯2着のせいで降級制度の無い現在はオープンで走らざるを得ない状況。実質は3勝クラスレベルの馬

アルバート
18年以降はステイヤーズステークスのみに照準を定め、京都大賞典を叩いて参戦。19.20年の京都大賞典は16.17着。着順は近いが19年は3コーナー辺りでポジションを上げていく本番の予行練習の様な動き。今年20年はインでジッとしたままの何の見せ場も無い走り。現在9歳。トウカイトリックの例もあるが、今回の臨戦過程には去年程の信頼感は薄い。

オセアグレイト
ペースが流れたダイヤモンドステークス(3着)、目黒記念(6着)と好走、後半の瞬発力戦のアルゼンチン共和国杯(11着)、メトロポリタンステークス(5着)は切れ負け。ダイヤモンドステークスは荒れたインを終始走り3着外を回ったメイショウテンゲンと比べても明らかにトラックバイアスの差があった。ステイヤーズステークスは例年L5~6Fからペースが流れるので条件はピッタリ。

オーシャンビュー
前走、前々走と距離を伸ばして結果が出ていないのに更なる距離延長・・・当レースとは関係ないが、1ターンのコース実績があるのでそちらを待ちたい。
ゴールドギア
オセアグレイト同様にペースが流れてこその馬。追い込み脚質だが前走のアルゼンチン共和国杯は明らかに切れ負けした。直線入ってよーいドンの競馬より緑風S、湾岸Sの様にペースが流れて捲りの発生する展開がベストの好走パターン。

シルヴァンシャー
後半の瞬発力戦に好成績が集中している京都巧者。年内に長距離レースが無く参戦してきた印象。ただ、前走の京都大賞典はハイレベルレース。
1着グローリーヴェイズ(JC5着)
2着キセキ(JC8着)
3着キングオブコージ
4着シルヴァンシャー
(1-4着差し)
5着ステイフーリッシュ
7着ダンビュライト
9着バイオスパーク(福島記念1着)
10着カセドラルベル(アンドロメダS7着)平坦小回りで期待)
(5.7.9.10着馬は荒れたインを走っていた)

ステイブラビッシモ
特になし

タイセイトレイル
アルゼンチン共和国杯(5着)で好走、目黒記念で凡走と瞬発力戦が得意。3走前の丹頂Sの3着をどう考えるかで評価が変わりそう・・・

タガノディアマンテ
クラシック皆勤(6.9.7着)前々走の万葉Sを快勝し前走のダイヤモンドステークスは人気を裏切る形になったが、スタートの出遅れが響き道中は最後方ポツン、3コーナーでペースを上げて追い上げたが、直線半ばで力尽きたがこのレースの最速上りがメイショウテンゲンの37.2。長距離戦というのを差し引いても相当タフな馬場だった。喉なりの影響もあったそうで間隔があいたのは手術明けとのこと。前進に期待。

ダンビュライト
過去に武豊騎手が中距離向きと進言したが陣営が無視して長距離を使われる事が多いがw、開幕週、先行脚質、去勢明けから約1年、荒ぶる気性が落ち着けば好走する条件は揃っている気がする。それでもAJCCや京都記念がベストなのは変わりはない。

ヒュミドール
4走前迄はダートの中長距離を使われてきた馬。芝変わり初戦の信夫山特別は残り1000ⅿからペースアップのロンスパ戦。道中は中段辺り、ペースが上がった際にマクって追走し4コーナー出口では大外から先行にとりつき(進路が空いていたので大外に回したのは馬場の良いところを選んだ感じ。それでも蹴り上がった芝が確認できるほど馬場は荒れていた)、差し切った。2走前の日本海Sは道中5番手のイン。前半3F12.6-10.8-10.8のペースも難なく対応、絶好の手応えで直線に向いたがドンづまり勝負所のL2F地点では手綱を引いていた、小回りの新潟では圧倒的な不利。最後も殆ど追っていないがこれでよく6着迄来たなという印象。前走のノベンバーSはスローの瞬発力戦、後方待機だったが吉田豊騎手お得意の大外回しではなく、馬込の間を割って抜けてきた、しかも2度狭い所を抜けてきた。このレースはステイヤーズステークスの適正とは直結しないが、オープン重賞クラスで通用する能力を見せた。3600mは同馬にとって未知だが、一定のペースを刻みやすいダート中長距離の経験はこの舞台で有利に働くのでは。

ボスジラ
後半の瞬発力戦の1.2.3勝クラス、前走丹頂S,前々走札幌日経OPでは4-1-0-0、ペースが流れた目黒記念、阪神大賞典は凡走・・・

ポンデザール
札幌日経OPでボスジラを0.7差、札幌記念4着、ルメール騎乗。人気を集める要素が詰まった同馬。切れる脚が無いので札幌記念4着は評価できそうだが、切れる脚が無いのに4着にこれた。と考えるのが妥当。札幌、京都と平坦巧者で日経賞、愛知杯は坂、小回りと不向きが明白。牝馬のステイヤーズステークス馬券内はアドマイヤラピス(2着)位。サトノクラウンの下で開幕週の馬場が合うのかも疑問。

メイショウテンゲン
前々走の宝塚記念5着、4走前阪神大賞典3着、5走前ダイヤモンドステークス2着、6走前ステイヤーズステークス4着。好走パターンはペースが流れる+上がりのかかる馬場。上りが35秒台前半の脚が必要な展開になれば用なしだが、36~37秒台上り勝負になれば好勝負。

リッジマン
18年の勝ち馬。19年以降の成績がガタ落ち・・・

ルミナスウォリアー
特になし

以上です。

最後まで読んで頂きありがとうございました😊