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【神社巡り】大神神社

2023年6月10日
 大和国一ノ宮 大神神社を参拝しました。
 大神は、オオカミ ではなく オオミワ と呼びます。
 日本最古と言われ、原始信仰の面影が残されている独特な古社です。


まほろば

 奈良盆地を南北に走るローカル線、JR桜井線(万葉まほろば線)に乗り、三輪駅を下車します。
 辺りは、都市でもなく深山でもなく、程よい盆地に人の営みがポツポツとみられる、実にまったり、のんびりした風景が広がっています。 
 私の個人的なイメージですが、これぞ奈良という光景でして、京都と比較しみるとなかなか面白いです。

 "まほろば"とは、素晴らしい場所という意味の古語です。奈良の都は、当時の都人にとって、まほろば だったんでしょうね。
 奈良の都"平城京"は、京都へ遷都して以来、歴史の表舞台から忘れ去られたようで、江戸時代後期になって偶然発見されたと聞きます。なんだか浪漫を感じるのは私だけでしょうか。まぼろし、まほろば、あおによし。こんな言葉がよく似合う、魅惑の奈良、大和国です。

二の鳥居

 JR三輪駅から10分ほど歩くと、素朴で立派な二の鳥居が出迎えてくれます。ここらいよいよです。

しめ縄柱鳥居

 程なく階段の段上に拝殿が見えてきます。階段を昇って拝殿の領域に入る結界が、この"しめ縄柱鳥居"です。
 こんなの初めて見ました。感動です。どう見ても、鳥居の原型ですよね。それに、信州諏訪大社の御柱も容易に連想されます。

しめ縄柱鳥居


 そういえば、ご祭神を見てみると、
○大神神社=大物主神(オオモノヌシ)
 →大国主命、或いはその御子神である事代主神(コトシロヌシ)。

○諏訪大社=建御名方神(タケミナカタ)は、
 →大国主命の御子神。

つまり、いずれも国造りに関係する国津神であ出雲系の神社なのでしょう。
 更に、大神神社のある奈良県桜井市には、今でも"出雲"という地名が生きています。
 なんだか面白くないですか。


三輪鳥居

 いよいよ拝殿で手を合わせます。

 大神神社には、本殿がありません。
 御神体である三輪山を拝殿から直接礼拝するのですが、拝殿の奥にある結界が、三ツ鳥居、別名三輪鳥居です。
 三輪山は、禁足地なので立ち入ることはできませんが、拝殿奥にある三輪鳥居は、社務所にお願いすればチラッと見せていただけるはず、とウロウロしていると、残念な張り紙を発見。なんと、コロナの影響で、三輪鳥居見学が中止されていました。ありゃ〜。

拝殿 この奥に・・・

三輪そうめん

 三輪の名物は、コレ、三輪そうめんです。
 二の鳥居周辺に、そうめん屋さんが3軒ほどあります。全国的に有名な割には、地味にひっそりとしている点が奈良っぽくて良いです。

三輪そうめんに柿の葉寿司

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