皐月賞

第83回 皐月賞[GⅠ]  

4月16日 中山11R GⅠ  芝2000㍍ (右)18頭 予報:曇り

  1. コース形態と展望

  2. 出走馬

  3. データ要素

  4. 展開予想

  5. 予想


    一番はやい馬が勝つ皐月賞果たして…

1.コース形態と展望


 スタートは4角ポケット地点から。1角までは405mある感じで、初めのコーナーに入るまでに坂を上らないといけないので、そこまでペースは上がらない。2角入るぐらいまで登り、2角~向こう正面真ん中辺りまでは坂を下ります。そこから直線入るまでは平坦で、最後の直線は少し下って最後の坂が待ち構えているという非常にスタミナが必要とされるコースであります。
 
 展望といたしましては、近年良馬場で開催されていましたが、おそらく雨の影響で、稍重~重での開催になるとみています。かなり難しいです。
 そして今回の皐月賞では普段のレースから逃げたり先行して好成績を収めた馬たちが沢山いますので、雨が降って馬場が重くなってもそこまでペースは緩まないと予想します。なんせG1の舞台ですから各馬持ち味を発揮したいところ。参考程度に、良馬場の1000m通過タイムは大体59,28秒。この時期の3歳馬達にすればかなりのペースです。普段は前半スローで流れて、後半の上り勝負のレースが多い2歳3歳ですからペースに惑わされないように、前半流れたレースを勝った馬や、距離延長の方が成績は良いです。
 「フラワーC・スプリングS・毎日杯」これらのレースは前半流れたのでここで好走した馬は評価できます。ホウオウビスケッツ・グラニット・べラジオオペラ・メタルスピード

2.出走馬


1枠1番 ソールオリエンス 牡3 横山武史
脚質:先行 父キタサンブラック 母スキア

 前走の京成杯では今回と同じ舞台の中山2000mで勝ち星をあげています。今回も同じ舞台なら行けんじゃないか?と思うかもしれませんが、前半のペースが62,2とスローペースで、皐月賞のペースとは3秒弱違います。これはあてに出来ないですね。レースレベルに関してもそこまでレベルは高くないと思います。京成杯メンバーが次走で凡走している点から、現時点でのオッズを考えると買いたくない1頭です。
 レース中もまだフラフラする点から最内枠も減点か。

1枠2番 ワンダイレクト 牡3 藤岡佑介
脚質:差し 父ハービンジャー 母ワントゥワン

 前走は弥生賞を3着で好走しており、父ハービンジャーで馬場が渋っても歓迎。上りも使えており、悪くないがもう少し成長が欲しいところ。

2枠3番 グリューネグリーン 牡3 石川裕紀人
脚質:逃げ差し 父ラブリーデイ 母レディーダービー

 現在人気が無いですが、面白い1頭だと思います。脚質で逃げ差しにしたのは、2歳時は逃げて好成績を収めておりました。そこで今回も鞍上が石川騎手に乗り替わり、逃げてくるのでは無いかと言う期待です。2歳時の京都2歳Sでは前半60,4秒と2歳にしては流れたペースで逃げており、トップナイフに勝っています。近走凡走傾向でありますが、中団からの競馬となり、この馬の良さを発揮出来ていないのであれば、今回一変あってもおかしくないと感じております。

2枠4番 ショウナンバシット 牡3 Mデムーロ
脚質:先行 父シルバーステート 母ギエム

 名前が好きだなぁ。前走はリステッド競走でスローペースで前残り。展開に恵まれた。上りは安定して繰り出せており申し分ないが、ペースが速くなる今回はスピード不足が懸念される。ただ父のシルバーステート産駒は重賞でも活躍馬を出しているため、頑張ってほしいところ。

3枠5番 フリームファクシ 牡3 レーン
脚質:先行 父ルーラーシップ 母ライツェント

 前走はG3きさらぎ賞を勝利。道中スムーズにレースを運び、直線でも伸びる外目を通れた。気性がまだ幼く道中で折り合いを欠くことがあるので多頭数で揉まれやすい内枠はいけない。きさらぎ賞もメンバーレベルが高いとは思わず、3着以下の馬が次走惨敗で、2着のオープンファイアとフリームファクシとどこまで抜けているかがカギ。

3枠6番 ウインオーディン 牡3 三浦皇成
脚質:差し 父エピファネイア 母ピエナビーナス

前走は最内を通りロスなくレースをはこんで、直線でも前が開いたが伸びそうな感じはなかった。今回は短い直線で不向き。

4枠7番 ファントムシーフ 牡3 ルメール
脚質:先行 父ハービンジャー 母ルパンⅡ

 近年好走傾向である共同通信杯の勝ち馬。前々走G1ホープフルSでは直線前が詰まり、力負けでは無い。皐月賞のペースに対応出来れば十分通用。


4枠8番 トップナイフ 牡3 横山典弘
脚質:先行 父デクラレーションオブウォー 母ビーウインド

 前評判は低評価でも好成績を残す同馬。しかし、展開が向くレースと内をロスなく回っての粘りこみで、中山で大事な器用さはあるものの、中枠に入りスムーズにロスなくいけるか疑問な点と内ラチを取れても、馬場は良くないため、今回は展開向かなさそう。あと調教がイマイチ。

5枠9番 ホウオウビスケッツ 牡3 横山和生
脚質:逃げ 父マインドユアビスケッツ 母ホウオウサブリナ

 前走は勝ち馬に0,2秒差に粘り評価できるが、同型多い中どうか。

5枠10番 ラスハンメル 牡3 石橋脩
脚質:先行 父シルバーステート 母ピンクアリエス

 前走は展開向いたが差されており厳しいか。

6枠11番 シャザーン 牡3 岩田望来
脚質:先行 父ロードカナロア 母クイーンズリング

前走は出遅れて、4角からまくるレースで勝利。小頭数でさばきやすい馬郡ではあったが、長くいい脚を使い今回のポイントである「持続力」は持ち合わせている。パワーもスタミナもあるため展開向けば。

6枠12番 ダノンタッチダウン 牡3 川田将雅
脚質:差し 父ロードカナロア 母エピックラブ

 前走の朝日杯では直線詰まりながらも、外に持ちだしてからは猛烈に追い込んで来た。が、ドルチェモアとレイベリングは次走着外に沈み、メンバーレベルはそこまでだったか。

7枠13番 グラニット 牡3 嶋田純次
脚質:逃げ 父ダノンバラード 母インティワタナ

 スプリングS組は良いとお書きしたが、果たしてこの馬にも通じるのか。なんせ同型の逃げ先行馬が多い今回。自分のペースで行けるとも思わない。大逃げを打てば他馬からは絡まれないだろうが、雨の中山かつ内が荒れているためスタミナが持ちそうにない。

7枠14番 タスティエーラ 牡3 松山弘平
脚質:先行 父サトノクラウン 母パルティトゥーラ

 調教ではブリンカーをし暴走していたタスティエーラ君。前走は展開と位置取りが向いたが、4角かくら進出し直線粘り、持続力も持ち合わせている。外枠で、先行馬を見ながらポジションを取りに行けるため良い枠だと思います。この人気なら。

7枠15番 べラジオオペラ 牡3 田辺裕信
脚質:先行 父ロードカナロア 母エアルーティーン

 3戦3勝のべラジオオペラ君。すべてのレースで違うレース質を勝っており、瞬発力も行けて、持続力勝負でも通用する同馬はかなりの有力候補。前走のスプリングSでは重馬場でペースも速く、タフな馬場と展開を勝っているため、一番本場に近い形を経験し勝っている。前走の反動が気なるところなので当日の気配に注目。

8枠16番 タッチウッド 牡3 武豊
脚質:逃げ 父ドゥラメンテ 母アメージングムーン

 前走はしっかりと出遅れて、ハナを奪うという前半に脚を使った形ではあったが、それでも2着に粘り、高いスタミナがある。先行馬が多く、展開的にはきついが、持続力とパワー、そしてスタミナで有利。父ドゥラメンテはとんでもないレースで皐月賞を勝っているため期待したい。

8枠17番 メタルスピード 牡3 津村明秀
脚質:差し 父シルバーステート 母マイビビアーヌ

少し厳しいか。

8枠18番 マイネルラウレア 牡3 戸崎圭太
脚質:差し 父ゴールドシップ 母マイネボヌール 

 常に馬郡中団ではあるが、外を回して勝ってきているため、今回の中山馬場は合いそう。血統的にも〇。



3.データ予想


枠別


1枠【2-0-0-17】
2枠【1-1-2-16】
3枠【0-1-0-19】
4枠【3-3-1-13】
5枠【0-0-2-18】
6枠【2-0ー3-15】
7枠【1-3-0-23】
8枠【1-2-2-22】

あまり枠による有利不利はなし。雨がどう影響するか。


人気別


1人気【3-1-2-4】
2人気【2-2-0ー6】
3人気【1-3-2-4】
4人気【0-2-1-7】
5人気【1-0-0-9】
6人気【0-0-1-9】
7人気~【3-2-4-104】

上位3番人気と7番人気以下が好調。波乱もあり得るレース。


ローテーション別


・共同通信杯  【5-0-2-9】
・スプリングS 【2-1-2-31】
・ホープフルS 【2-0-0-3】
・弥生賞    【0-5-3-33】


共同通信杯組が圧倒的な勝ち星。

血統別

・サンデーサイレンス系 5勝
・キングカメハメハ系  2勝
・ノーザンダンサー系  2勝
・ロベルト系      1勝


高好走率データ


芝1800m以下の重賞勝ち馬で無敗 【3-2-3-3】

該当馬
べラジオオペラ

低好走率データ


芝1800m以下のレース未経験 【0-0-0-14】

該当馬
ワンダイレクト・フリームファクシ・マイネルラウレア



4.展開予想

 瞬発力勝負にはならず馬場的にもエポカドーロが勝った2018年の馬場に近いはず…。といいことは「持続力勝負」になると思います。先行馬も多くペースは流れる予想。グラニットが逃げるところに、トップナイフ、グリューネグリーンが続きホウオウビスケッツも。タッチウッドは掛かり癖があるため掛かると一気に行く可能性も。中団に人気を集めてる各馬、ファントムシーフ、フリームファクシ、べラジオオペラ、ソールオリエンスが続く見込み。隊列は変わらず直線まで行く予想。直線は、逃げるグラニットをタッチウッドが交わし、各馬タッチウッドを目掛けて猛追。タッチウッドのそばで粘るトップナイフ・ホウオウビスケッツに、馬場の真ん中からフリームファクシ・ファントムシーフが競りかけてくる。外からはべラジオオペラ・ソールオリエンス・シャザーンが追い込んでゴール前は混戦模様。
 16日は雨は降らず太陽が出るとのこと。内から乾くき、内は荒れているが馬場は締まって、外は馬場は綺麗だが緩い。このようなことが起きるとかなり不可解な馬場になるので当日の馬場を見れる方は見た方が…。

 


5.予想


当日の馬場を見て判断したいですが、現段階での予想いきます。

◎べラジオオペラ

「3戦3勝は本物」
阪神・東京・中山と3戦とも違う競馬場で、良馬場~重馬場を経験し、ペースも瞬発力勝負と持続力勝負ともに経験。内容の濃いレースぶり。他の馬よりも決め手には欠けるかも知れないが、今年のスプリングSは皐月賞に近い持続力勝負。ここを差して勝ち、前半みたいに再現を。

○タッチウッド

「制御効かぬF1カー」
父は皐月賞でコーナースリップすんじゃないかの勢いで勝ったドゥラメンテ。クラシックに強い種牡馬で、先週の桜花賞の勝ち馬リバティアイランドの父でもある。制御が効かないのは父譲り。前走も出遅れてハナに立ち2着に健闘。凄まじい潜在能力。名手の武豊を背に乗せて。

7.9.18





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